日常セックスA※/京流
中が京さんので満たされて、擦られる快感に頭をシーツに擦り付けて遠慮なく声を上げる。
慣れた行為に恥ずかしさなんて皆無で。
寧ろ俺を見下ろす京さんの視線に、腰使いに、全てに感じる。
「ッあ、ぁ…気持ちィ、っ!」
「は…ッ、きっついわボケ」
「あァあっ、待っ、あっ!あ!」
足を広げられて、しょっぱなから穿つ速度が早くて。
シーツを握り締めながら、ただ揺さぶられる。
「ひぁ…ッ、あ…!」
「ッは…」
京さんの手が俺の足から離れて、上体を倒して来たから深く重く突き入れられて身体が仰け反る。
すかさず京さんの首に腕を回して、両足を腰に巻き付けると間近にある京さんの顔が笑った。
「淫乱」
「あぁあ…ッあ、だっ、て…!」
「何や」
「すき…っ、好きだか、ら…!」
「は、セックスがか。股開いて男のモンぶち込まれるんが好きなんか…っ」
「きょ、さん、が…っあ!京さんだから…ッ」
「聞こえへんで変態…!」
「あァ──っ!ンぁ…っ京さ、ッ!!」
京さんの激しい律動に、上手く言葉が紡げない。
ベッドが軋んで、肌と肌がぶつかる音が寝室に響く。
そんな風に激しく抱かれんのも好き。
男なのに男に突っ込まれんのも。
プライドも恥も何もかも捨てて喘がされんのも。
そんな俺を見下す様な視線も。
全部全部、京さんだから。
全てが快感へと擦り変わる。
腕の力を込めて、京さんの身体を引き寄せてキスをせがむ。
京さんの熱い身体が完全に密着して、奥を抉られながら唇を塞がれた。
「んン…ッふ、」
「っん…」
舌を絡ませて、甘噛みされんのが気持ちイイ。
全部が京さんによってぐちゃぐちゃにされて。
息吐く暇もないくらい。
くぐもった声を漏らしながら、中の角度を変えて擦るソレを締め付ける。
キスの合間に京さんの荒い息遣いが聞こえて、感じてるその状況に嬉しくなって。
京さんの髪を指で掻き混ぜながら必死に舌を絡める。
でも、俺のイイ所を当然の様に知っていて。
そこをカリで引っ掻かれて身体が何度も跳ね上がった。
京さんとは身体だけじゃなく、心でも気持ちイイって思うから。
「────ぁ…ッ!!」
「何やっ、もうイったんかお前…!!」
一瞬、頭ん中が真っ白になって。
俺自身なんてイジられてないのに、あの射精の感覚がせり上がって来て。
京さんの身体の下で、ビクビク痙攣して精液を飛ばす。
京さんはそんな俺の両腕を外してシーツに押さえ付け、見下ろしながらも容赦なく自身を打ち込む。
「あぁあ…っ、待っ、て!やだ…ッ京さ、イった、からァ…!」
「ッは、何言うとん、僕まだイってへんやろが…!」
「やぁア…!!」
イっても止まない責めに、感覚が麻痺して来て何が何だかわからないまま喘がされる。
京さんが指を絡めて来て、強く握り締める。
何度も打ち付けられる箇所が熱い。
京さんにイって欲しくて、定期的に締め付けて。
濡れた視界に見える愛しい人の表情が、何とも言えなくて。
好き。
大好き過ぎる。
甘やかされてる、そう感じるセックスをしてくれる事も。
「っ、は…イきそ、」
「あっ、あ、ナカッ、ナカに出して下さ…!」
「ははッ、中出しキメられたいとか変態やなお前…っ」
「ああぁ───っ!気持ちっ、イ…!」
俺の手を握る力が更に強くなって。
容赦ない高速ピストンに、されるがままに身体が揺れる。
何度か中を擦り上げて、最奥で止まったと思ったら。
中に熱い京さんの精液の感覚。
荒く息を吐いて、何度か中に打ち付ける、全ての行動が愛しい。
俺の中で果てる、この瞬間が幸せ。
ジッと煙草に火を点ける音がする。
京さんはセックスした後に煙草吸うのは癖なんだろうな。
そんな事を思いながら、身体を動かすのが怠くて京さんの動作をじっと見つめる。
風呂入んなきゃなんねーけど、眠い。
「…なん」
「いえ、見てるだけです」
「ふーん」
ふーっと煙を吐き出す京さん。
あ、もうキスマーク見えねぇな。
またつけたら怒るかな。
もうすぐこの人もライブだし。
俺つけられたけど。
またメイクさんに怒られんなー。
俺はそのままでもいいのに、消されちまうし。
京さんの物って感じがして、好きなのに。
ってかお互い留守にするし、暫くヤれねーな。
そんな事を思う自分に笑える。
だって好きなんだよ。
京さんが。
京さんにされることが。
「…京さん」
「んー?」
「好き」
「うん」
「眠いっすねー」
「んー。風呂入って来たら」
「京さんも一緒に、」
「嫌。僕眠いし寝る」
「……」
後処理して早く一緒に寝よ。
つれない京さんに転がってって擦り寄ったら、キショいわって叩かれた。
そんな事も日常で、好き。
終
20101122
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