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「そ、総悟っ!とりあえず、お水…まず、お水飲もう!ねっ!?」
「紫亜がいい…」
必死に水を勧める紫亜だったが、沖田は聞く耳持たずで、紫亜の下着を取り払い脚をM字に広げた。
「…これじゃ足りやせん」
あまり濡れていない秘部を見て、ポツリと呟く。そして膣内に指を2本入れ、親指で敏感な突起に触れる。
そのまま指を動かし、紫亜を喘がした。
「あっああ…」
「たくさん溢れてきやした」
直ぐに濡れだした秘部に、沖田は満足そうに微笑むと、指を抜いて口を付けた。
一滴も零さない、とでもいうように舌をゆっくりと這わせ、ナカに差し込む。
舌に蜜を絡めては、自分の口へと運んで紫亜の味を堪能する。
「総、悟ぉ…」
快楽の火がついた紫亜は、物欲しげな声で沖田の名を呼ぶ。
しかし、急に沖田の動きが止まった。どうしたんだろう、と身体を起こして沖田を見てみると…
「…寝てる?」
床に突っ伏して、寝息を立てている。
「…なんなのよ…」
中途半端な愛撫だけされた紫亜は不満そうに頬を膨らませた。
そんな事をしても、相手は眠っていて気付いてくれる訳もない。仕方なく紫亜は沖田を抱えてベッドに寝かせた。
「はぁ、重かった。…そーごのバカ」
一言だけ悪口を呟くと、脱がされた下着を穿いて、紫亜も同じベッドで眠りについた。
「……あり?」
まだ外は暗いが、朝方に目を覚ました沖田は身体を起こした。
「紫亜んち?いつ来たんだっけ…」
隣を見れば、紫亜が気持ちよさそうに寝ている。そんな紫亜の顔を覗き込む。
(相変わらず寝顔もカワイーなァ)
自然と笑みが零れるが、頭痛が襲ってきて顔をしかめた。おまけに気持ち悪さも一緒にやってきた。
(やべ…久しぶりにしこたま飲んだからな。二日酔いか…)
水でも飲むか、と思い、ベッドから出て台所へ向かおうとしたが
「いってェ…」
あまりに酷い頭痛で、その場にしゃがみこむ。
(動くのたりぃ…)
ベッドを背もたれにし、暫く俯いていると
「総悟?起きたの?」
と気持ち悪さが和らぐ、心地よい声が後ろから聞こえてきた。
沖田は振り返り、申し訳なさそうな顔を見せる。
「ああ、紫亜…。ワリィんだけど、水持って来てくれやせん?」
「今度こそちゃんとお水飲むのね?」
「は?どういう意味ですかィ?」
「……覚えてないんだ」
紫亜に溜め息を吐かれ、沖田は昨夜に何かしでかしたのかと記憶を巡らせた。
「覚えてないなら無理に思い出さなくてもいいよ。お水持ってくるね」
思案している沖田にそう言うと、紫亜はベッドから出て台所へと向かった。
(昨日…昨日…ダメだ…。紫亜んとこに来たのもいつだったか思い出せねェ…)
考えながら舌で乾いた唇を湿らせた時、わずかな味に気付いた。
(…この味…紫亜のアレだよな。なんかエロい事したのか?それなのに全然覚えてねーのか?)
「総悟、はいお水」
「あ、ありがとう…」
戻ってきた紫亜に手渡された水を一気に飲み干すと、真面目な顔で紫亜に向き合った。
「昨夜、俺、何しやした?」
「別に何も…」
「唇に紫亜のマン汁の味がしたんでさァ。何もしてないって事ァないだろィ」
「なんて事言うの!!」
再び卑猥発言を聞いて、頬が赤く染まる紫亜。
「昨日した事も、俺がいつ来たかも全て話して下せェ。せっかく紫亜と一緒にいた記憶が全く無いのは勿体ねェんで」
「んっと…」
熱い頬に自分の手を当て、少し冷静になった所で昨夜の事を話し出した。
自分に会いたいから土方に連れてきてもらってた事、愛撫だけされた事…胸を見られてしまった事や妙なものが飲みたいといいだした事は話さず、掻い摘んで話した。
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