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はぁはぁと甘い吐息を漏らして身悶えるさまは、簡単に男の獣を揺さぶり起こす。

「……っユキヤ、アルだ。私をアルと呼べ」
「……ア、ル…?」
「…くっ!」

アラストルは猛々しい情欲に身を任せながら雪弥を無茶苦茶に貫く。限界まで引き抜いて、最奥まで突く激しい怒張に雪弥の体は甘くスパークした。

「ひっ、動いちゃ、やっ…ああんっ、あんっ、あっ、やぁっ、む、り…やぁんっ…!」
「…ユキヤ、ユキヤっ…!」

アラストルは白くほっそりした太ももを思いきり掴むと、ぐっと膝を顔の横に置く。そして前立腺を狙ってぐちゃぐちゃと激しい挿入を繰り返した。

「ひっ、そ、こ、そこ、ぃやああっ…だめ、あっ、あっ、ン、くぅんっ…激しっ、よぉっ…やぁっ、ひんっ、ひあああぁっ…!」

限界まで張り詰めたペニスから蜜が滴り落ちる。雪弥の清廉な顔は、今や涙と唾液と零れた淫液とでぐちゃぐちゃだった。
その淫美さに煽られてアラストルはピストンの動きをますます速める。健気にきゅうっと締め付けてくる靡肉に、息が荒れた。しこりにぐちゅぐちゅと当たるペニスが快感をよぶ。アラストルは荒々しく雄でそこを挿し貫いた。

「や、やあぁっ…だめっ、だめぇっ、も、むりっ…イくっ…ンああっ…!」
「…名を呼べ」

言って、雪弥の濡れたペニスを塞き止める。そのまま前立腺をうがった。激しい悦楽が雪弥を従順にする。

「いやぁっ、やぁっ…ひっ、あっ、ア、ル、アルぅ、もぅ、ああっ!ゆ、るしてっ…イカせてっ、アル、イキたっ、ああんっ…!」

イキたくてもイケない辛さに身を捩らせ泣いて懇願する。苦しいのか気持ち悦いのかも分からずにアラストルの肩に顔をうずめた。

「くっ…ユキヤ、イクぞ…」
「ひっ、やあああああっ…!」

男の手が雪弥の鈴口へ爪を立てるのと同時に、アラストルの熱い刺沫が前立腺に当てられる。
雪弥は蜜を吐き出しながら、意識を失った。


◆◆◆



性行為で汚れた肢体は今ではすっかり清められ、雪弥は清潔な白いシルクの寝間着に包まって泥のように眠っている。

あの後、アラストルは意識を失ったことも関係なく雪弥を犯し続けた。
その度に雪弥は快楽による覚醒と失神を繰り返し、最後にはまともに声も反応も出来ないまま揺さぶられ続けた。

ようやっと男の激しい凌辱から解放された時はそれは酷い有り様で。

全身を白濁で汚し、涙の跡が滲む顔は様々な汁で濡れ、白い肌からは紅いうっ血が至るところに浮かび、太ももには男の指の跡が残っていた。
腹が膨れそうになるほど注がれた男の精子が、破瓜の血と混ざってピンク色に変色しながら栓のなくなった後孔からとろりと下肢に垂れる。

その姿は手折られた花のように扇情的だ。
繊細な美貌が情欲に汚された倒錯的なさまは、男の憐憫と嗜虐心を煽る。

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