花火とアイスと 7


浴衣の裾を割って開く。
ズボンと違ってむき出しの肌がすぐ見えるのが、いま屋外っていう状況の中では普通じゃない分生々しいっつーか。
空はまだ真っ暗って感じじゃなくて夕暮れは過ぎてるけど微妙に仄明るい。
妙にドキドキしながらボクサーパンツから優斗さんのを取り出し、止まった。

「どうしたの?」
「……なんでもない」

臨戦態勢バッチリの俺のとは違ってまだほんの緩くしか反応してない優斗さんのにちょっとだけ拗ねながら舌を伸ばした。
先っぽを舌先でくすぐってから全体に舌を絡めていく。
根元を掌で包み込んで擦りあげながら優斗さんのを口に含んで吸い上げて。

「……っ」

どんどん俺の咥内でデカく硬くなってくのに嬉しくて夢中でしゃぶる。
ちらり見上げれば微笑したままの優斗さんが俺の頭を撫でた。

「美味しい?」

見下ろす目は優しいけど、それだけじゃない。
艶っぽくて雄臭い眼差しに煽られながら咥えたまま頷いて一層深く咥えこんで頭を動かした。
滲んでくる先走りを舐めとって強く吸って、熱く脈打つ優斗さんのに触ってないのに俺自身のも熱くなりすぎてるのがわかる。

「……ん、……っ、ん」
「上手だね」

俺の頭を撫でる手。褒めてくる声は少し乱れた呼吸が混じってる。
質量を増す優斗さんのにもっと気持ちよくなってほしい。
遠くに聞こえる喧騒と咥内でたってる水音。
どんどん先走りの量は増していってる。

「捺くん、もういいよ……っ」

そう言われたけど掠れた声を聞いたら止まらないっつーか、イってほしくなってさらに激しく頭を上下させる。
奥まで咥えたらきついけどでもイってほしいし。
咥えてるだけでも、俺も気持ちよくなってくるような。
手も舌も必死で動かしてたら、俺の頭を撫でてた手が後頭部にまわって少し力を込めた。

「そんなされたら出ちゃうよ」

苦笑する優斗さんに咥えたまま頷くと、目を眇めた優斗さんがやばいくらい艶っぽく口角を上げた。

「じゃあちゃんと受け止めてね?」

うん、ともう一回頷いてまた行為に没頭する。
脈打って限界が近いことを知らせる優斗さんの。
頭上から落ちてくる掠れた吐息に苦しさを忘れて硬さを味わって―――。

「……ッ、捺くん……っ、飲んだらだめだよ……っ」

切羽詰まったような声とともに咥内に熱い飛沫が吐き出された。

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