媚薬なHONEYJ


身体は敏感になってて少し擦られるだけでビクビク震える。
だけど俺のは優斗さんに根本握られて射精できないようにされてるし、もっと動いてほしくて腰を動かしたら止まったり。
そうやってどれくらい焦らされ続けたのか……、いい加減限界!!

「……ゆーと、さん」

一晩中だってシたいけど!
でももう無理ー!!
あとちょっとのところで寸止めさせられて身体中が変にくすぶってておかしくなりそうだ。
手を伸ばして優斗さんの腕を掴んで、入らない力をなんとか込めて抱きつく。

「もう、イキたい……。おねがい、ゆーとさん……っ」

まじで泣くぞ、泣いちゃうぞ!!
抱きついた優斗さんの身体も俺の身体も結構汗ばんでる。
優斗さんだって、絶対もっと動きたいはずだよ!!

「ね、いっしょにイこーよ」

目、潤ませてすぐ近くにある優斗さんの目を見つめる。
後孔に力を込めて、優斗さんのを締めつけるようにしてみた。

「そんなにイキたいの?」
「う、んっ」

笑ってるけど、なんか微妙な優斗さんに必死で首振る。

「我慢できないの?」
「うんっ!!」

できるわけねーもん!!
つーか、こんな言ってる間も惜しい。
キスしようと顔近づけたら、その分優斗さんが顔を離した。

「……」

なんでだよー!
もう一回顔近づけたらまた離れる。
それをもう二回くらい繰り返した。

「ゆ、ゆーとさん、ひでーよっ」

マジ泣きしそう。
ていうかもう半分泣いてる。
なのに、優斗さんは小さく吹き出した。

「……なにっ」
「いや、捺くん可愛いなーと思って」
「……」

なんかすっげーバカにされてる気がする!
ムッとして口尖らせて顔背けた。
もーいいし!
もーチューなんかしなくっていいし!

「捺くん」
「……―――ん」

無視してやるーって顔を背けてた、のに顎を掴まれて、視線をむりやり合わせられる。
おかしそうに笑ってる目に、またムッとしてその手から逃げようとしたら、一気に距離がゼロになった。
噛みつくようなキスにもともとなかったたいしてなかった思考も俺の不貞腐れた気持ちも全部吹き飛ぶ。
さっきまでずっと欲しかった激しいキス。
優斗さんの舌は俺の舌を絡めて吸い上げて、俺が動かす暇もないくらいに咥内を蹂躙する。
握りしめられてた息子もほんの少し根元を緩められて、そんで先端を指でぐりぐりされた。

「ンッ、んん」

息が止まりそうなくらいの気持ちよさが全身を駆け巡ってく。
ムッとしたこともわすれて優斗さんにしがみついて腰振ろうとしたら、また根元をぎゅっと締めつけられた。
最後舌を甘噛みして離れてった優斗さんが目を細めて俺の目を覗き込む。

「捺くん、どうして欲しいんだったっけ?」

甘いけど欲に滾った目に射抜かれて、もういいし、なんて思ってたことなんて消え去った。

「イキたい……、ゆーとさん」

甘ったれた声でお願いすると優斗さんはにっこり笑う。

「どれくらい?」
「ん……? えっと……いっぱい?」

訊かれて、よくわかんねーままに答える。

「了解」

って優斗さんが言いながらまた俺の唇を塞いで―――律動を再開させた。

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