その7


さすがに今度は萎えた息子がずるり、と優斗さんの後孔から抜ける。
疲労そのまま折り重なるように優斗さんの身体を抱きしめた。
体温の熱さと、俺のなのか優斗さんのなのかすっげぇ速い心臓の音に、逆に落ち着く。

「優斗さん……大丈夫だった?」

ああ、身体綺麗に拭いてやらないと。
腹部に感じるぬるっとした感触にそう思いながら優斗さんの肌に頬をつける。

「……うん。……すごく、よかったよ」

見上げたら、笑顔の優斗さんと目があって俺も頬を緩めた。
よかった、って安心すると疲労感で眠くなってきた。
優斗さんもさすがに眠そうに目をしばたたかせてる。
そんなお互いの様子に苦笑しあって―――結局俺は後始末もしないままにそのまま寝てしまっていた。




***




朝の陽ざしを感じて目覚めるとすぐそばに優斗さんの寝顔。
ソファで寝たような気がしてたのにちゃんとベッドの上だった。
優斗さんが運んでくれたのかな?
でもあの時は動けなさそうだったよな。
もしかしたら寝ぼけて俺がここまで一緒に来たのかもしれない。
どうでもいいことだからとくに気にしないで欠伸して優斗さんの寝顔をじっと見た。
なんか昨日の夜はすごかったよな。
予想外過ぎて、夢じゃないかって思うけど。
あー、どうしよう。
優斗さん可愛かったなー。
年上に対してそなこと思うのだめなのかもだけど、でも最後なんて俺のナカに―――……とか言ってたよな!?
うああ、やばい。また勃ちそう。
ていうか、たまには……ああいうのもいいな。
もちろん優斗さんに抱かれるのも大好きだけど。

「……ん」

ぼうっとしている間に優斗さんが身じろいで、ゆっくりまぶたを上げた。

「………おはよう」

寝起きだからか掠れた声。
それが昨日の最中の声と重なって聞こえて身体が疼く。

「お、おはよう」

なんか照れるな。
いつもと同じだけど、昨日の夜のことがあるからいつもと違うように感じる。
優斗さんは優しく微笑んで俺の頬を撫でた。

「身体、平気?」
「へ? うん」

それって俺がまず言わなきゃなんなかったんだよな。

「あの、優斗さんこそ平気? 俺、昨日は無茶しちゃったから」
「確かに」

くすくすと優斗さんは俺の腰に手を回した。

「よかった。俺、てっきり捺くんは覚えてないんじゃないかって思ってた」

腰を労わるように撫でてくる優斗さんに首を傾げる。

「なにを?」
「いや、すごい酔ってたから。そのわりにコッチは元気すぎたけどね?」

からかうように優斗さんが言って、腰に合った手を前に持ってきて俺の息子に触れてくる。
それにびくっとするけど―――……。

「え……? 酔って……たの、優斗さんだよね」
「……俺?」

不思議そうに優斗さんがきょとんとした。
……な、なんだ?
なんか急に頭痛がしてきた……。





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