その5


それからしばらくして部屋の中には俺の鼻息と優斗さんの抑えた喘ぎとぐちゅぐちゅローションが後孔で動かす指の間から起きる水音が響きまくっていた。
もう優斗さんの後孔は指三本咥えてる。
ちゃんと前の方もずっと扱いてるから優斗さんの身体は赤過ぎるほどに染まっていて小刻みに震え続けていた。

「……優斗さん……もう、挿れて……いい?」

だいぶナカはほぐれて柔らかくなってたからそろそろいいかなーっていうか、もう俺が限界。

「……いいよ」

頷く優斗さんの腰を掴んで、俺は逸る気持ちを必死に抑えながら息子を後孔に宛がった。
腰を押し付けてぐっと先っぽがナカにめりこむ。
優斗さんが顔を強張らせてたから優斗さんのものに刺激あたえながら、少しづつ挿させていった。

「……ッ」

やっぱ痛いんだろうな。
耐えるように顔を歪めてる優斗さんに動きを止める。

「……やっぱやめようか」
「……なんで…?」
「だって……痛いだろうし」
「……でも、捺くんも……いつもシてる……ことだよ……? 今日は……捺くんが……俺のこと……気持ちよくして……くれる……んでしょ?」

荒い息をつきながらとぎれとぎれに言ってくる。

「……うん」

ここまで言ってくれるんだから、頑張らないと!!!
決意を新たにしてまた挿入を再開させた。
浅いところで何度も出し入れさせながら慣らして、ゆっくり腰を進めていく。
だんだんナカに挿っていくたびに締めつけと熱さと蠢く感触と、優斗さんのナカにっていう実感で興奮しまくって頭の中が焼き切れそうになる。
ほんと、やばい。
いままでシたなかで今が一番興奮してるかも。
痛いほどの締めつけだけど、でも俺には気持ちよくて、夢中になって優斗さんに息子を埋めていった。

「………っは……。やっと……挿った……ね?」

そして数分かけてようやく根元まで挿った。

「……ん」

あああ、やばい。
まじで、やばい。
俺動いたら3秒くらいでイきそうな気がする。
久々すぎる挿れる側。
こんなん気持よかったっけ、ってくらい優斗さんのナカは俺のが溶けそうになるくらい熱くて気持ちいい。
優斗さんはたぶんまだきついんだろうけど、俺がずっと扱き続けてるから優斗さんのは先走りで濡れまくってる。
俺のがなじむまでちょっと待って―――ほんの少し腰を動かした。

「っあ」

声は俺の声。
だってだって、めちゃくちゃ気持ちいいんだもん。
ああ、やばいまじでどうしよう。
って俺やばいしか言ってないような気がする。
でもしょうがない。
いまの俺の頭のなかにあるのは"やばい"っていうワードだけだ!!!!
そりゃいつももすっげぇありえないくらい気持ちいいんだけど、やっぱり突っ込んで直接息子から味わう刺激っていうのはまた別物で。
男の本能っていうの?
やっぱ挿れたらガツガツ動きたくなってしまう。
あああ、でも無理だ。
いまガツガツ動いたら絶対すぐ出る。
どうしよう!?
くだらねーことで悩んで止まってたら優斗さんが俺の腕に触れてきた。

「捺……くん? 好きに動いていい……よ?」
「……」

あい。

って、情けないくらい興奮しきった声で返事して、俺は律動をはじめた。



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