12月22日


"忘年会とかで少し呑み過ぎた先生が、家に帰ると遥が待ってて、普段はあり得ないような甘過ぎる言葉を囁いたり、遥が喋ってもキスばっかりしてきて、そのまま押し倒されて…っていう!!!激甘な先生が読みたいです!!!!"
"ひたすらイチャイチャしてるのお願いします"
"遥&先生の甘やかしシチュ希望!本編、顔負けの激甘口!"
"付き合ったこと前提のお話読みたいです!"
"とにかく色んな意味であま〜いお話しをお願いします!"


***


勉強をしてると玄関のドアが開く音が聞こえてきた。
時計の針はもうすぐ11時をさすところ。
どきどきしてリビングを出ると靴を脱いでいた先生が「来てたのか」と目を眇めた。
「はい。あの……会いたくて」
今日は忘年会だってことは知ってた。先週末だって会っていたし、今日も学校で会ってはいたけど―――でも先生の帰りを待ちたい気分だった。
先生からはお酒の匂いがしている。仕事と忘年会に、疲れてるだろうし、そんなときに僕が待ってたら迷惑だったかもしれない。
ちょっと不安になりながらも先生を見つめると、お酒の匂いが鼻先について、そして唇にぬくもりがふれた。
「んっ……」
先生の舌が咥内に入り込んでくる。熱い舌が絡みついてくる間食とお酒の匂いに酔ったようにぼうっとなってしまう。
先生にすがりつくように抱きつくと腰を抱かれて、廊下でずっとキスをした。
「俺もお前に会いたかった」
額をこつんとつけて先生が熱っぽい目で僕のことを見つめる。
いつもよりもストレートな言葉を返されて顔が熱くなるのを感じた。
恥ずかしくてでも嬉しくてぎゅっと先生の手を握り締めるとまた唇を塞がれる。
粘膜をくすぐる感触と、先生の体温にもっともっとくっつきたくなってしまう。
「遥……」
先生の手が僕の頬を撫でる。囁く声は優しく、掠れてて、もっとその声で呼んで欲しい。
「お前、家は?」
「大丈夫です。ちゃんと泊まるって言ってきてます」
「なら、いいな」
先生は笑って、次の瞬間僕を抱きあげた。
「せ、せんせいっ?」
お姫様だっこされて連れていかれたのは寝室で、ベッドに下されたのと同時に先生が覆いかぶさってくる。
「遥……」
囁く声とともにそっと唇が触れ合う。
今度は触れるだけで、ゆっくりと離れていく。
「帰ってきてお前が待っててくれるのって……いいな。お前がずっといてくれればいいのにな」
「……」
先生、酔ってるの、かな。
だって―――好きだ、とは言ってくれるけど、でもこんな素直に言われるのは初めてで。
「どうした? 顔真っ赤だな」
「……っ、だって」
「なんだよ」
「……僕も先生のそばにずっといたいです……」
顔が熱くて胸が熱くてしかたなくて、声が震えた。
そんな僕に先生は笑って、優しいキスを落とした。
「……今日はいつも以上に手加減できねぇかも」
ぼそり、と先生が耳元で囁いて甘噛みしてきて、ぞくりと震える身体はすぐに快感の渦に引き込まれていった。


☆おわり☆

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