12月7日


「ショタ捺きゅん+大人優捺の擬似親子が読みたいです!」
「 ショタ捺の可愛すぎるサンタコスプレにメロメロの優斗さん」
「捺がショタ優斗にクリスマスプレゼントにどんなオモチャが欲しいか聞いて、ショタ優斗は僕オモチャいらないって言って、モジモジしながら「捺お兄ちゃんにかたぐるましてほしい」って、、、捺ウルウル(T_T)よーしって動物園か遊園地に連れてって帰りは疲れて寝ちゃったショタ優斗を抱っこして帰る。」


***



「ぱぱー! ねーかっこいい?」
12月のメインイベントであるクリスマス。クリスマスと言えばサンタだ。
息子の捺は今度友達のお家でクリスマスパーティがあって、その日のために今日買ってきたサンタクロースの洋服を着ていた。
小さな身体に赤いサンタ服がよく似合っている。
親の欲目抜きにしても可愛いと思う。
「うん。かっこいいよ」
最近は戦隊ヒーローものにハマっているから、可愛いと言っても喜ばなくて、だからあえてかっこいいよと言ってあげると目を輝かせて俺に飛びついてくる。
ソファに座っていた俺は捺を抱きあげて膝に座らせた。
「これきてきょうかったおかしみんなにくばってあげるんだー!」
「みんな喜ぶね」
「うん! ぱぱにはくりすますにあげるね!」
満面の笑みで俺を見つめてくる捺に俺も笑顔になりっぱなしだ。
「楽しみにしてるよ。そうだ、捺はなにがほしい?」
「サンタさんにはおてがみかいたよ!」
「サンタさんじゃなくってパパからのクリスマスプレゼント」
「ぱぱから?」
「そう」
ふにふにしたほっぺをつんつんとつついて笑いかけると、捺は目をしばたたかせて俺をじーっと見つめた。
サンタさんへのリクエストはヒーローものの剣だった。もうひとつロボットと悩んでいたから、ロボットって言ってくるのかな?
答えをまっていると、なぜか急にもじもじとしたようすで俺をうかがってくる。
「なに?」
もっとほかのプレゼントなんだろうか。
「何でも言っていいんだよ」
高額なものだろうか? まだ幼稚園だし、あんまり高価すぎるものは与えるのにためらうけど、ものにもよるな。
考えながらじっと捺が言うのを待っていると、恥ずかしそうにしてようやく口を開いた。
「あのね、かたぐるま」
「……かたぐるま?」
「そう、ぱぱにかたぐるましてほしい」
「……」
―――そんなこと?
前も何度かしてあげたことはあったのでぽかんとしてしまう。
それをどうとったのか、捺は目を潤ませた。
「……ぱぱ、だめ?」
「……だめじゃないよ! 肩車くらいいつでもしてあげるよ」
「ほんと?」
「もちろん。いまする?」
「ううん、いー! くりすますと、あとあしたどうぶつえんいくからそのときにしてほしい!」
「いいよ。肩車して動物さんたち見ていこうね」
「うん!! おべんとうももってね!」
「捺くんの好きなウィンナーとあまーい卵焼きだね」
「うん! てつだうね!」
きっと明日ははしゃいで帰りは疲れて寝ちゃうんだろうな。
そんな予想をしながら無邪気に見たい動物をしゃべりだした捺の頭を撫でながら耳を傾けたのだった。

☆おわり☆

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