12月13日


「捺と智くんの会話好きですwノリがよくて!」

***


「捺くん、もうすぐクリスマスだねー。なにか欲しいものある?」
「うーん。新作のゲームかなー」
「ゲーム、プレゼントに買ってあげるよ」
「まじで! やったー! 俺もプレゼント用意してるから楽しみにしててね!」
「嬉しいな、ありがとう。そうだ捺くんに似合いそうなサンタコスでも準備しちゃおうかな」
「俺女装得意!」
「それ自信満々に言うことw ま、でも本当可愛いよね、捺くんの女装」
「智紀さんも似合うじゃね?」
「あー昔したことあるなー」
「まじで!? いつ?」
「大学のときだよ。まー冗談でねー」
「へー、見てみたいー。そうだ! クリスマス前の三連休のときさー、女装ごっこしよーよ! 智紀さんの女装見たいな―」
「捺くんのほうが似合うと思うけど、たまにはいいよ。面白そうだし。でも本当実際たいしたことないよ」
「大丈夫! 絶対綺麗!」
「よし、じゃあ用意しておくね」
「うん! 楽しみだなー! 綺麗になった智紀さんと。そうだ、俺も美人お姉さんに釣り合うよなイケメンな格好しなきゃだな。で、キスしてー、押し倒してー」
「……(押し倒す?)。捺くんって騎乗位好きだよねー。俺も捺くんに上にのられて腰振ってるの見るの好きだなー」
「え、騎乗位しちゃう!? 美人智さんの騎乗位かー! 俺めっちゃくちゃがんばっちゃいそう!!」
「……あのさ、捺ー、もしかしてそのときって俺が下?」
「女装してるんだし、そうでしょ!」
「……(あっさり言うな。でも……まぁたまにはいいか。久しぶりだし、クリスマスプレゼントってことで。三連休だしな。初日なら……)しょうがないな。でも捺くん激しいからほどほどにだよ。それと」
「三連休の初日!だよね! 大丈夫! 智紀さんの仕事の迷惑になるようなことはしないよ!」
「(おお。珍しくちゃんと考えてるな。少しは成長してるのか)セックスは互いに気持ちよくないといけないからね。期待してるよ、捺」
「まかせて! いまいろいろ注文してるから!! 初日にたーっぷり、もう智紀さん腰砕けになっちゃうくらいにはりきっちゃうから!!」
「……注文って?」
「なんかねーいろいろ!」
「いやだからいろいろってなんだよ」
「まーバイブとかさーいろいろ!」
「……できれば詳細教えて欲しいんだけど(悪い予感しかしない)」
「えーいろいろっていったらいろいろだよー! なに注文したかなー? そうだ、あれ注文したよ!」
「あれってなに」
「ぺに○にはめるリングで電動バイブ機能付き! あとはいろいろ!」
「……捺? ネットで注文したんだろ? いいから見せてみようね?」
「えー! 当日の楽しみにしようよー!」
「いいから、見 せ ろ」
「ちぇー! はい、これ!」
「…………あのさ、この極太ぺに○用のペニスサックってなに?」
「それそれ! たまたま見つけたんだよ! すっげぇラッキー! 俺でも装着できる大きさのペニスサック!!」
「いやだからなんなんだって訊いてるんだけど」
「え? だからいつもと同じじゃつまらないかなーと思って。頼んだ。俺のマグナムがパワーアップ! これこれ! このたくさんのいぼいぼわかる!? これが気持ちいらしいよ!!!」
「……」
「これでガンガン突かれたら絶対気持ちいいよ!!! 俺がんばっちゃう!!!」
「……」
「あーめっちゃくちゃ楽しみー!!」
「捺くん」
「なにー?」
「ごめん、俺すっかり忘れてた」
「え?」
「クリスマス前の三連休、出張だったわ」
「え?」
「いやー残念だなー。会えないなんて。でもクリスマスイブは少しの時間でも会おうね。捺くんの好きそうなゲームいくつか買っておくね」
「え?!」


*おわる*

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