12月14日


「朝目が覚めたら の弟くんとお兄ちゃんがみたいです!」
「朝目が覚めたらの義兄弟にぜひ出番を(`・ω・´)!」

***


「おい。どーする、今度の連休」
週末、親父は仕事でお袋はでかけていて家には俺と尚の二人っきりだった。
そしてついいまさっきまで尚の部屋で昼間っから盛りまくってた。
「連休?」
「来週は三連休だろ。それとも兄貴が学校サボるならイブから出かけてもいーけど」
尚の言葉に来週クリスマスなのかって気づいた。
俺はいま彼氏いないし、そういや最近えっちも尚としかしてないからセフレもいないし。
だからクリスマスって無関係すぎて忘れてたけどそういや―――今年のクリスマスケーキはどんなのだろう。
そんなことを考えながらふと疑問に思って首を傾げた。
「イブにどっか行くの? つーか尚ってそういやカノジョいねーの?」
クリスマスに男同士って俺はそれはそれでいいんだけど、尚はノンケだし、それに兄弟ってクリスマスって微妙じゃねーのかなぁ。
あ、でもそういや最近尚って夜遊びもあまりしないし、家にいることが多いな。
更生したのかな?
それでクリスマスは尊敬する兄と過ごしたい〜……なんちゃって!
へらへら考えてて尚見たら何故か固まってる。
「……尚?」
どうしたんだろって眺めてたらどんどん眉間にしわが寄っていって、睨まれた。

***

「カノジョいねーの?」
兄貴ののんきな声を聞いた途端、さーっと血の気が失せるのを感じた。
カノジョだぁ!?
テメーは、俺がせっかくクリスマスに過ごす計画を立ててやってんのになに言ってんだよ。
クリスマスっつったらヤリまくる日だろ―――カップルは。
カノジョって、それお前が言うか。おい!って罵倒が、頭の中をガーっと過ったあと、俺は固まった。
「……尚?」
不思議そうに俺を見上げてくる兄貴。
初めてヤったあの日からバカみたいに盛って盛って……兄貴としかヤってねぇ。
兄貴たって俺とコイツは血が繋がってないんだし。
つーか……。
あ??
そういやなんで俺、クリスマス……。
違う! そーじゃねぇ、まるで俺と兄貴がカップル?
「……」
「……」
「……おーい、尚ー? どーしたー? しゃぶっちゃうぞー」
呆然としてる俺の股間に手を伸ばしてくる兄貴。
触れてくる手をわかってはいるけど反応できずにごちゃごちゃする頭の中固まったままでいたら、
「ッ、……この淫乱」
宣言通りに俺のをしゃぶりだした。
ケツをふりながらうまそうに俺のを口に含んで舐めまわしてしゃぶりまくる兄貴。
こんなビッチなバカ兄貴が俺は―――……。
「……クソッ!! ガー!! 面倒くせぇえええ!!」
「ん、ふぇ?」
口に含んだまま俺を見上げる兄貴の頭をガシっと掴むと俺は膝立ちして、その喉奥へとブツを突き立て腰をふりだした。
「ン、ンッ」
苦しいはずなのに嬉しそうに受け入れる兄貴に、
「いーか! 連休もクリスマスもあけてろよ、バカ兄貴! クリスマスは―――……兄弟で過ごすって決まってるんだよ!!」
そう叫んでブツを引き抜くと兄貴を押し倒して今度は後孔に一気に突っ込んだのだった。


*おわり*

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