12月19日


「捺くんと優斗さんと美優ちゃんの三人指定でお願いします。優斗さんBDの優斗さん受け、まだ更新途中ではあるのですが“事後の次の日に美優ちゃんが訪ねてきて、あれ?ゆうにぃちゃんなんか様子おかしくない?”的な感じで三人の会話とか書いて欲しいです。」


***



「はー! お腹いっぱいになった!」
「美味しかった?」
「うん、すっげーうまかった! ね、優斗さん!」
「ああ。本当に美味しかった。ありがとう、実優」
今日は松原の家に夜ごはんを食べに優斗さんと来ていた。
松原は煙草が切れたってコンビニに行ってて、いまはソファでコーヒータイム。
「ゆーゆー!」
まったりしながら最近のことを喋っていると昂大が優斗さんの膝に飛び乗った。
「ッ、うっ」
途端に優斗さんが眉を寄せて呻く。
「どうしたの、ゆうにいちゃん?」
「ゆーゆ? どー??」
実優ちゃんと昂大が不思議そうに優斗さんを見る。
優斗さんはさりげなく腰に手をあてて「なんでもないよ。びっくりしただけ」と苦笑して見せた。
「……」
あー‥腰ね。
昨日のことを思い出す。
昨日は―――あの日以来久しぶりに優斗さんが下だったんだよなー。
優斗さんの処女……を奪っちゃった10月。
それから二カ月たって、二回目の昨日。
なぜかそういうムードになっちゃって、いいのかなーと思いながらも……ヤっちゃった!
けどさ、ちょっと調子にのってヤりすぎたんだよなー。平日なのに。
そのせいで今日は優斗さんかなり腰が辛そうだった。
「ゆーゆ!」
昂大がぽんぽんと優斗さんの膝の上で飛び跳ねる。
そのたびに優斗さんの眉間のしわが増えていく。
「昂大、俺と遊ぼう?」
優斗さんからちょっと引き離そうと呼びかけるけど昂大は「ゆーゆ!」ってやっぱりぴょんぴょん飛び跳ねてる。
「……っ」
「ゆうにいちゃん? やっぱりどこか調子悪いんじゃないの?」
「……いや、べつに……ちょっと腰が痛いだけで」
「腰?」
「……あ……うん」
「腰を痛めるようなことしたの?」
「……」
「……」
「ぎっくり腰?」
「……いや、違うかな」
「湿布あげようか?」
「大丈夫だよ。ありがとう」
「そう? 無理しちゃだめだよ」
「ゆーゆ!」
「っう」
「昂大! だめだよ、ゆうにいちゃん、腰痛い痛いなんだって」
「ゆーゆ?」
「大丈夫だよ……本当に」
「気をつけてね。捺くんは大丈夫?」
「へ!? 俺? 俺は別に……元気だよ!」
優斗さんと実優ちゃんのやりとりを傍観していた俺に話がふられて慌ててしまう。
まー俺も腰つかったけど、やっぱ受け入れるほうが負担大きいもんな。
でもまぁまさか実優ちゃんも―――気づくわけないし。
優斗さんちょっと挙動不審気味に目を泳がせてるけど。
そして俺と目があった優斗さんは少し恥ずかしそうに頬を染める。
……んな顔されたら昨日のこと思い出しちゃうんだけど!!
気をまぎらわせるように慌ててお互いコーヒーを飲んだりした。
「ゆーゆ!」
そして昂大が飛び跳ねるたびに、うっ、という優斗さんの呻きは漏れ続け。
「……優斗、どうした。……ふーん」
帰ってきた松原にすべて察したとばかりにニヤリ、と笑われたのだった。


*おわる*

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