27 口淫


全裸になって、夾の身体を見てみると思わず触れてしまうくらい均整が取れていた。
無駄なくほどよく筋肉がついていて、ムキムキってほどじゃないけど腹筋も割れている。
指で撫でて、制服を着ていたらわからなかった素肌に触れていく。

「鍛えてるの?」
「筋トレとジョギングぐらいだな」
「へぇ、俺も筋トレはしてる」
「確かに思ってたほど貧弱ではねぇな」
「貧弱ってひどいなぁ。俺も男ですから、そりゃ鍛えるよ」

夾の手も俺と同じように肌に触れてくる。
さすがに夾のように身体は出来あがってはないけど、それでもたるんではないし、うっすらと腹筋割れてるし、問題はない、きっと。
ほんの少し、ほんの少しだけ夾より小さいかもしれないが、ほらやっぱり俺の方が長いし、絶対硬度は俺の方があるし問題はない、うん。

―――なんて思いながら夾に身体を寄せて胸板に吸いつきながら夾のものに触れる。
鍛えられた身体は張りがあって手触りがよくてずっと触っていたい気分になってくる。って変態か。
いやでも本当触ってるだけで興奮してくる。
触れて、吸いついて上目に見上げて、なにも言わずに俺を見下ろしてる夾にきっといいんだろうと勝手に承諾を取った気になって、赤い痕をつけた。
勃ちあがった胸の突起に舌で触れて軽く歯を立てると手の中の夾の半身が微かに膨張して緩く扱く。
ぬるりとした先走りが伝い落ちてくる。
胸板から割れた腹筋に唇を落として舌で触れて、さらに下へと移動して目に入る夾の半身。
可愛げなんてない身体同様に逞しいそれの先っぽを撫で、じわりと先走りを滲ませている割れ目に舌を伸ばした。
少し塩味のある先走りを舐めて硬い半身に舌を這わせる。
硬度が増して、びくりと脈打つそれを口に含んだ。
そういや男のものを口に入れるのなんて初めてだ。
奏くんにお口でご奉仕をしてもらったことはあるけど、俺はしなかったし。
夾のはなかなかデカイから顎疲れそうだけど―――それでも舌動かすたびに反応するそれやわずかに震える腹筋や、溢れる先走りに、嫌悪感が皆無どころかどれだけでも咥えてることができそうな気がした。

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