第2話。生徒会長鬼畜すぎ、卑怯すぎ!
「っ、やめ!!」
ま、まさか下半身丸出し写メか!?
それは恥ずかしい!!
さすがに必死で抵抗はじめる。
だけど生徒会長のほうが体格いいし、力強いしでもがくことしかできない。
そのうえに、
「うぜぇ!! 黙れ!!」
って、また殴られた。
顔じゃなくて腹ばっかりなのは、見える部分だとゆきさに気づかれるからだ。
ほんっとうに生徒会長器ちっせぇな!!
でもいまはそんなこと思ってる場合じゃなくて、俺の息子の一大事だ。
見られる訳にはいかない!
見られたら絶対――会長様は笑いそうだ。
バカにされそうだ。
俺の息子は平凡な俺に不似合いな非凡なやつで。
だから誰にも見られたくないんだ!
会長様の手がベルトのバックルを外して、前を緩めていく。
「っ、いやだっ。会長、やめてくださいっ、鬼畜! 卑怯者――ぐえっ」
そしてまた殴られる。
マジで痛い。
絶対青痣だらけだ。なんで俺がこんな目に!!
クソまりもめー!!!
「ふん。平凡の汚ねぇ粗チン俺の目に晒すだけでありがたいと思えよ」
「いやだー!!」
なにがありがたいのか意味わかんねぇしー!!
ひっしでもがいて少しだけ上に身体を動かすことに成功する。
でもそれは脱がせようとしている生徒会長の動きを逆に助けるものだった。
「オラ!!」
俺様生徒会長の一喝とともに俺は下着もろとも、はぎ取られた。
「うああああ!!」
とっさに手で隠そうとするけど――無駄だ。
可哀想な息子を掌で押さえながら情けなくも半べそになる。
さああの俺様会長は笑うのだろうか。
悔しくてマジで涙が出そうになったとき、
「……え」
と、呆然とした会長の声が落ちてきた。
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