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窓から場所をかえてベッドの上で、散々やりまくった。
俺も服を脱ぎ捨て肌を触れ合わせ何度も舌を絡め合わせて優斗の身体を貪るように揺さぶった。

「っ……ぁっ……は……あ」

体力的に辛くなってきたのか優斗の口からもれるのは喘ぎだけ。
だけど半身は変わらず勃ちあがっている。
何度も白濁を吐き出したせいでもう量は減っていてた。
俺もほとんど言葉なく律動に集中。
優斗の飲んだ媚薬が身体中に浸透して肌から俺に伝わってるんじゃないのかって思ってしまうくらいに欲に際限がない。

「ン、ぁっ……あ」
「……優斗」

また限界までこみあげてきている吐射感に腰の動きを速めながら俺の下にいる優斗の首筋についつく。
乱れたシーツを身を捩ることでさらに乱しながら優斗は焦点のあっていない目で俺を見る。

「なー……痕、つけていい?」

キスマーク、と口端を持ち上げた。
だってさーこんな優斗見れるなんてレアもレアだ。
記念にキスマークのひとつやふたつやみっつくらいつけておこうかな、と。
そんな思いで言ってみれば荒い吐息をつきながら優斗が俺の首に手を回し引き寄せた。
そしてチクリ、と首筋に痛みというほどでもない疼きが走った。
―――好きにすれば。
そう掠れた声で返された返事。
呆けたのは一瞬だ。
首筋に触れながら思わず苦笑しつつ同じように優斗の首筋に吸いついた。

「ほんっと―――煽りすぎ」

優斗に媚薬は厳禁だな。
精も根も吸いつくされそうな予感をひしひしと覚えながらも汗ばむ身体をひたすらに絡め合わせ続けた。


―――――

――――

―――

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