「っ、ぁ―――あ」

突き上げるたびに漏れ聞こえる優斗の声に煽られる一方だ。
きつく絡みつくそこから半身を引き抜くたびに離れないようにまとわりついてくる肉壁の締めつけに吐精感が募る。
でもやっぱりあまり早すぎるのは不本意でなんとか堪えつつ強弱をつけながら優斗のナカを抉る。
なにか言葉をかけたいけど下手に動いたら果てそうで意識を繋ぎとめるように仕事のことでも考えてみる。
って俺はいくつだ。
この歳になって早くイクのがいやで別のこと考えるとか。
いやでも今夜は優斗が悪い。

「んっ……ぁ……智紀……っ」
「ッ……俺のぎゅうぎゅう締めつけて、んな気持ちイイのか?」

余裕を見せておきたいっていう一応俺にわずかにのこった男のプライドでもって笑いながら前立腺を集中的に攻撃する。

「……っ、あ」

ぺたり、と窓に手をついていた優斗が手の位置をかえて、その様子を見ていたら窓越しに目が合った。
鏡のように俺たちが繋がってるのが、俺が後から腰を打ちつけてる姿が窓に映っている。
もちろん完全にはっきりじゃないけど目が合ったのは間違いない。

「……」

窓越しに優斗が唇を動かすのが見えて、一瞬それに気を取られた。
気持ちいい。
と、声は聞きとれなかったけど、そう間違いなく唇は動いた。
ぎゅう、とひときわ強く後孔が俺のを締めつけてきて思わずギリギリまで引き抜く。
一気にせり上がってきた吐精感にこれまでであったムカつく取引相手なんかを思い出そうと一周思考を回転させつつ速度を緩めようとした、ら。

「ッ、ちょ……っ、ゆうっ」

ペースが落ちたのが気に食わなかったのかいきなり優斗が腰を動かしだした。
自ら腰を上下させて俺のを出し入れする。
視覚的にもさらに煽られて、考える間もなく俺もまたペースをあげ―――。

「く……っそ……」

いつもより早く優斗のナカへと白濁を吐き出した。
優斗の腰を掴んで奥へと全部を注ぎ込む。

「ン……っ、あ……つ……い」
「……」

一緒に優斗もイったのかびくびくと優斗の身体が震え、内側も痙攣するように脈動する俺のを締めつける。
吐き出した、っていうのに萎えない俺の半身。
それを肉壁で擦りつけるように優斗は動かしながら確認して、また自ら律動を促すように腰を揺らしだす。
白濁のお陰で滑りが多少良くなって。

「……優斗。ここからが本番だからな」

前へと手を伸ばせば優斗の半身からはぬるりとしたものが溢れていて、それをまとわりつかせながら扱きだし俺は全部の余裕を捨て激しく腰を打ちつけていった。

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