ブチブチと頭の中の理性が切れていく音が聞こえたような気がする。
朝までどれだけヤリ倒そうがあとで文句言われる筋合いないよな?
二度目の白濁を手早く後孔へと塗りながらほぐすスピードを上げる。
媚薬のせいもあるのか優斗の肌は熱くて、ほんのりと汗ばんでいた。
女と違い柔らかさはないけれど引きしまった肌は滑らかで唇を落とせばそのたびに震えて全身が赤く染まっていく。

「またキツイかなー……」

やっぱローション取ってくるか?
いやでもそこそこほぐれてはきている。
もう二回も出しているからあんまり触ったら後がきついかなと優斗のには触れていないけどまだ勃ってるのはわかっていた。
触れるぎりぎりのラインや胸や腹部へと指を滑らせていたら握りしめられる。
ぐっと指先を引っ張られて逆らわず密着する。

「なに、もう限界?」

そう言う俺も限界。
肌同士の間で押しつぶされる俺の半身を早くもっと狭いところにうめてがむしゃらに動かしたい。

「……わかってるなら、早く……っ」
「でもまだ痛いかもしれない」
「……へいき、っ……だから……」

それに智紀が一回俺の中で出せば滑りも足りるだろ。
なんてことを熱く潤んだ吐息をこぼしながら途切れ途切れに言ってきた。
あー…そうですね。
確かに一度優斗の中に出しちまえば滑りも良くなるだろう。

「……誰かー録音」
「な、に?」
「なんでもないよ、ほら。優斗の御望みの……っ」

本当にコイツはなに言ってるのか自覚あるのか?
中出しして欲しいってことでOK?
いちいち切れていく理性の糸を結び直すのも面倒くさくなってきて、つーか我慢できるか。
優斗の後孔へと半身を宛がい、先端をうずめた。
奥までいれてやるから力抜いてろ、と耳元で囁くと先端だけなのに身体をびくびくと震わせている優斗が小さく頷く。
密着させたままゆっくり優斗の中へと挿入していった。

「……く……っ」

ヤバい。
媚薬のせいなのか後孔まで熱くて、まだ充分にほぐしてないせいできついくらいの狭いそこは、なのに俺のを全部飲み込もうとするように蠢いて肉壁がまとわりついてくる。
かなり煽られて我慢してたからその狭さと熱さに気を抜けばあっというまに持っていかれそうなヤバさ。
いやいやさすがに挿れたとたんに吐精とかないだろ。
なんとかこらえながら優斗の首筋へとキスを落としながら根元まで全部うめた。
で―――馴染ませるまで動……。

「智紀……っ」
「……」

はいはいはいはい。
一回中出ししなきゃだもんなー。
じゃあ遠慮なく、と狭いまま俺のを離そうとしない優斗の中からギリギリまでまた引き抜くと一気に挿入する。
もちろん、前立腺も狙って。

「ッ……ぁっ」

優斗の背中が大きく震える。痛みがないはずないだろうけど、それよりもやっぱり快感のほうが大きいみたいで安心する。

「ゆーと、足腰立たなくなっても文句言うなよ? 煽ったのはお前なんだから」
「……っ……とも……っ」

反論がくるわけじゃなく、俺の名前を呼ぶ声はやっぱり―――もっととねだるもの。

「……」

俺は優斗の腰を掴むと律動を開始した。

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