あまいチョコレートとご一緒に♪C


「優斗さん、キモチイイ?」
「うん……」

これは拷問なんだろうか。
焦らしプレイとかいうやつなんだろうか。
ダイニングでチョコレート味のキスを交わしてそこでお預けをくらって、ふたりでお風呂に入った。
捺くんは俺を洗ってくれると言って、言葉通りせっせと洗ってくれる。
もちろんきわどいところも洗ってくれて……。
それが顔を赤くして照れながらとかだから、つい俺も捺くんに触ったりキスしたりしながらになってしまったのは仕方ない。
俺も捺くんを洗おうとしたけど、大丈夫、と言われてさっさと洗い終わってしまった捺くん。
てっきり洗いあってそのままなのかなーとか思っていたから拍子抜けしたけど、いや、湯船に入ってからなんだろうか?
そんなことを考えて入った湯船は―――。

「うわっ、な、なに?!」

ぬるぬるしてた。

「すごいでしょ!!?」

躊躇う俺とは違い、楽しそうな表情であっさりと湯船につかった捺くん。

「……えっと……これって?」

お湯が妙にぬるぬるしている。
何の入浴剤なんだろうか。
そう言えば甘い匂いがするな。チョコレート?
不思議に思いながらも恐る恐る俺も湯船につかった。

「これね、ローション風呂!!」
「……ロ……」

思わず呆然としてしまった俺に、嬉々として捺くんは説明してくれる。

「すっげー! ぬるぬるしてる!!」

目を輝かせて俺にぬるぬるのお湯をかけて遊んでくる捺くんに、ようやく俺も笑ってしまった。

「本当だ。こんなにぬるぬるじゃ滑るね」

笑いながら捺くんの手をひっぱって抱き寄せた。
とろとろのお湯が肌同士を滑らせてしっかり抱きしめてないと離れそうだ。
だけどその分妙な感覚になるというか。
お風呂に入る前から緩く反応していた俺の身体は捺くんに洗われてもっと反応して、そしてローション風呂なんて用意されてたら熱くならないはずがない。
滑らないように捺くんの腰をがっちり抱えて、目が合った捺くんの唇を塞いだ。
俺と捺くんの間で触れ合う半身同士。
捺くんのものも硬くなっていて意識的に擦りあわせる。

「捺くん、触って?」

キスの合間に囁くと捺くんは小さく頷いて俺のと捺くんのをひとまとめにして擦ってきた。
ぬるぬるとしたお湯がまとわりついて滑りよく上下される。
お湯のあたたかさとぬるぬるした感触がいつもと違った感覚で変に興奮する。
捺くんも気持ちいいのか舌の動きが少し鈍くて、俺が吸いつくと身体を震わせた。
開いているほうの手で背中をなぞり、下へと降りていく。
臀部に触れるとまた捺くんの身体が震え、触れ合わせている捺くんのものも脈動した気がした。
双丘の間に指を差し込んで、後孔に触れる。
ローション風呂ということはこの滑りをかりればいいということで。

「ン……っ、ん……ぁ」

後孔は容易く俺の指を飲みこんでいった。

「っ……ふ……ぁ……ゆー……」

息継ぎの合間に捺くんがなにか言おうとしたけど、かまわずにまた塞いで後を攻める。
温かさで筋肉も緩んでいるのかすぐに二本増やして前立腺を中心に攻めた。

「ゆ……っ……まっ」

下唇を甘噛みして、後孔を肉壁を押し広げるようにして擦りあげる。
捺くんの身体は何度も震えてキスもままならなくなったらしい捺くんは俺の肩に顔を埋め、熱を孕んだ甘い吐息を落としている。
だけど俺たちのを握りこんだ手は必死に上下させたままだ。

「……捺くん、挿れていい?」

ほどよくほぐれたところで俺が耳元で囁くと、

「へ?」

と捺くんがとろんと蕩けたような眼差しを向けてくる。
目を細めながら捺くんのナカに入れた指をゆっくり出し入れさせた。

「ここに俺の、挿れていい?」


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