お返しにご注意!M


―――――智紀side



「……ッ」

思わず呻いた。
そりゃしょーがない。
いきなり押し倒されてまだ誰も開いたことのない場所にハメられたらさすがに声も出るし煽られる。
しかも挑発的に俺を見下ろすのは平素穏やかで誰にでも優しい優斗だ。
まぁ優斗も俺と同じ男だし、さっきまでの状態が不服そうなのは見てとれていた。
快楽だけ味わってれば優しくしてあげるのに、潤み切った目でにらまれたらもっと虐めたくなるのはしょうがない。
許しを請うくらいに――まぁ優斗はないだろうけど――ドロドロに蕩けるくらい攻めたかったんだけど―――。

「……ッ、ん」
「……キツっ」

互いに出る声は自然と荒くなっていた。
3本の指を咥えこんではいたけれど、指と俺のを一緒にしてくれちゃ困るし、さすがにそんなにすんなり入るはずがない。
優斗は辛そうに顔を歪めながらも息をゆっくりと吐き出しながら俺のを飲みこもうと腰を落としていく。
カリ首が引っかかって、さらに眉を寄せて熱を帯びたため息をつく。
優斗の中は指で感じる以上に熱くて狭くて先っぽしか入っていないのにギュウギュウと締め付けてくる。
焦らすつもりはあるのかないのか。
多少はあるんだろうけど、初めてだから慎重に体重をかけてくる。
俺だってとっとと奥深くまで突っ込みたい、けど身体を傷つけるつもりはない。
それに―――自分で男を咥えこむ淫靡極まりない優斗をじっくり見て焼き付けておきたいし?

「……っ、ぁ……触る…な……っ」

言葉遣いがヤケ気味になってるのが可愛い。
なんて言ったら殴られそうだから黙って手を伸ばして掴んだ双丘を揉むと睨まれる。
効力なんてまったくない、逆に誘ってんのか煽ってるのか聞きたくなる濡れた目に笑顔を返すとさらに睨まれた。

「ゆーと、俺我慢できないんだけど。早く挿れて?」
「……いまシてるし……っ」

ぐぐ、と最初の太い部分をようやく飲みこんで少しづつ俺のがうまっていく。
赤黒い性器が男の孔にうまってくっていうのはマジでエロい。

「……ん、く……っ」

意外に負けず嫌いだよな。
本当に優斗は俺をどうしてくれるんだろうね。

「ね、優斗。俺ハマっちゃいそう」

ずぶずぶとローションの滑りをかりてわりと途中からはスムーズに挿っていった。

「……は?」

俺のものが優斗にハマっている、のは見ればわかる。
だけど俺が言った言葉がそれ以外をさすということに気づいたらしい優斗は顔をしかめて動きを止めた。

「ほら、あとちょっと。根元まで咥えてくれるんだろ?」

尻を撫でればため息をつかれる。

「……やっぱりやめようかな」
「ここまできて?」
「付きまとわれるのやだし」
「人をストーカーみたいに」
「似たようなものだろ」
「ひどいな、優斗。俺は身も心も優斗のものになっちゃいそうなだけだろ?」
「ならなくていいよ」
「優斗もなればいいんじゃない?」
「いやだ」
「なんで。親友が恋人になんてごく自然な感じだろ?」
「この状況がまず自然じゃない」

呆れたように困ったように嘆息する優斗の尻から手を離して前へ持ってくる。
俺のを咥えたせいでは萎えてしまった優斗の半身を包み込むように手にすると熱く脈打った。

「はじまりなんてどうでもいいんじゃない?」
「いやそもそも友情以上の気持ちないから」
「それは二人でゆっくり育んでいけばいいだろ?」
「いや育てる気ないか―――ッ、く……っは」

強情な優斗に、というよりもうちょっとっていうところで中途半端に止まってしまった動きに、俺は"痺れを切らして"な感じで、下から腰を突き上げた。
一気に根元まで半身がうまり、優斗の身体が大きく震える。
否定され続けたら俺だってさびしいんだけど。

「とりあえずヤってから決めよう? 俺がんばっちゃうから」

優斗のものに刺激をおくりながら笑いかけ、そして下から突き上げ始めた。

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