01



今日もいい天気。
青空には白い雲がみっつよっつ、無駄に眩しい太陽がその証拠。


『お、長太郎』

「あ、おはよう芽依」

なんて思いながら家から出ると長太郎に会った。

今日は特に一緒に行く約束なんてしてなかったけど会えたのはラッキーである。

『昨日、伊達眼鏡先生からのメール来た?』

「あ、放課後テニス部の部室に集合ってやつ?」

『それそれ。楓ちゃんにも瑠依にも届いてたけどあたしたちテニス部じゃないしなんでかなーって』

「今何かあるかって言ったら文化祭の出し物くらいだから、出し物の事でなにか話があるんじゃないかな。まあ…」

長太郎がため息をして、苦笑い。

「忍足先輩の事だからまたろくでもないことだと思うよ」

『確かに伊達眼鏡先生ってこういうとき突拍子もないこと言うよね』

まあ、面白いからいいかと言うことでこの話は終わっていつもみたいに学校に向かった。

下駄箱で長太郎とわかれて、教室にのんびり歩いてると頭をばしっと叩かれる。

『いったぁ!!』

「朝からのろのろ動くなよ馬鹿」

「おはよう、芽依」

『楓ちゃん!に…宍戸ぉぉぉあんたねぇ!!』

「おうおう、朝から馬鹿みたいに元気でいいな」

『馬鹿馬鹿言うな!』

宍戸に威嚇しながら三人で並んで教室に向かう。そして話は昨日のメールの話になる。


「昨日のメールなんだったのかしら…何か呼び出されるようなことあった?」

『長太郎が言うには文化祭の出し物じゃない?って』

「ああ、確かに。そういや跡部が今年は俺たち三年が最後だから楓やお前とかも入れてでっかいことしたいって言ってたなー」

「跡部もわかってるわね!」

『あたしたちもいいの!わーい』

「いやまだ決定じゃないって。前そう言ってたってだけだ」

宍戸はまだ決定事項じゃないって言ったけどあたしと楓ちゃんは無駄に喜んで放課後を楽しみに授業を受けてた。

「おーい、行くぞ」

そして楽しみにしてた放課後。

瑠依は長太郎と日吉と双子ちゃんと行くって言ってたのであたしは宍戸と楓ちゃんとこのあと何があるか喋りながらテニス部の部室に向かった。



(というか文化祭のことなら跡部からメールこない?)
(確かに!何で忍足なんだろ?)
(ああ、なんか嫌な予感が…)
(そんなことより瑠依ちゃんと日吉くんはどうなったの?)
(え、よくわかんない)
(恋ばな好きだなー)







prev next

 

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -