杉浦作品(いちラキ)感想


SILVER DIAMOND外伝感想1

外伝部分は雑誌を買ってなかったので、今回が初見です。
本を開いてまず、扉絵の少年な感じの年長組3人にノックアウトですよ。かーわーいーいー!!!いいなあ、なんかこうほのぼの可愛い感じが。

そして表紙は主匪と宮さんでしたが、中のモノクロページを見ると、左側に閧志さんがいたのですね。閧志さんのカラーも見たかったんだぜ。。。やっぱ雑誌は買うべきですね。



胸がいっぱいで言葉にならない感じなんですが、とりあえず思いのたけをぶつけた感想を。



■【くらやみの地図】
■【よもつひらさか。】(番外編)


主匪たち辺境警備隊の、出会いから羅貫たちに出会うまでのお話。

今までも主匪のモノローグで子供の頃に金隷たちに飛ばされて…とか希望なんてなかったっていう描写はあったけど、正直ここまで酷いとは思わなかったです。どこまでいっても夜が明けない、どすぐろい、身にまとわりついて離れない、真っ暗な絶望というイメージでした。底なし沼みたいな……よくもまぁあの程度の狂い方ですんだよな、主匪も宮さんも。年長組は他の子たちよりも周りの事とか色々、よく見えすぎてしまってて、相当キツかっただろう。

少しずつおかしくなってく主匪に寄り添った宮さんも強くて優しいけど、外で主匪と宮を信じて待ってた、閧志さんのメンタルがものすごい強くていいなあ、と思わずにはいられません。本当に真っ当で真面目な人だ。
つうか、主匪も相当真面目で優しい人だな。改めて思うわ。


この話を読むと、羅貫に出会えたこと・羅貫のあの言葉がどれだけ主匪と宮さんに希望をもたらしたのか、どれだけ救われたのかとか分かって、目頭が熱くなりました。この話を読んでから、もう1度本編を読むと感慨深いです。
「アイツらが楽しそうなのが嬉しいよ」と言った主匪が、どんな思いでその言葉を口にしたのか、改めて思い知らされて胸が痛いです。
ああ、本当に羅貫が来てくれて良かった。羅貫が千艸や灯二や成重さんを連れてやってきてくれてよかった。

つか、主匪どころか宮さんの涙まで見ることになるとは思わなかったです。そら、あの状況じゃ泣くわよな。


ああ、でも飛ばされてきた当初の宮さんも閧志さんも可愛いなああ。そりゃ初めっからあんな2人とも飄々とはしてないよね。褒められて喜ぶ2人の姿が新鮮でした!これも可愛かったなあ。
元から土地にいて物知り&武闘派でアールマイティな主匪、運動神経のいい武闘派な閧志、頭脳で機転の利く宮。最初から3人が年長さんらしく自ずと役割分担ができて、みんなを引っ張っていく感じの描写がたまらんです。



沙芽の王子の警備隊の面々は、本当に少しずつ集まって行ったのですね。秋市たちが来たころにはもう組織が出来上がってたんだ。そこに行くまでも大変だったろうなー…。子供たちだけでのサバイバル生活で、むしろアレだけの人数が何年も生き残れてきたのは、ホントに奇跡だったかもしれないですね。


でも、子供だけで共同生活を始めた頃のみんなの顔は、今までの嫌なものから解放されたのもあって、明るくて本当に笑顔が可愛くて和みます。全員子供だしなあ。やっぱ笑ってて欲しいよな。


しかし、年少組が本当に子どもだった頃の絵が出てくると、年長組との年の差がハッキリ分かっていいなあ。子供の秋市に手を引っぱられて、やや腰をかがめるようにして歩いてる主匪の姿に思わず笑みが。おおお、本当にお兄ちゃんだなー。


あ、髪が長い宮さんがめっさ綺麗で、ちょっときゅんとしました(笑)今の髪型が似合ってると思うし、好きだから変えないで欲しいけど、でもロン毛もいいなあ。



このお話の最終頁は、暖かくて穏やかな空気が流れてる感じで好きです。羅貫と千艸は時々帰ってきてるみたいだし、この先もずっとこんな光景が続いていけばいいな…。




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