S◇は次回が最終回とか……。なんか勝手に夏くらいまでやるもんだと思ってたので、雑誌見た瞬間、頭まっしろになりました。 今回は色々こみあげてくるものが多くてうまく言葉にできないので、分かりにくかったらごめんなさい。 ＋＋＋ 羅貫＆千艸と皇子＆金隷の戦いも終盤です。どっちももう残りわずかな力を振り絞って戦ってるのを見て「もういいよ、充分だよ」という気持ちと「最後まで思う存分やりあって」という気持ちが同時に湧き上がってきました。本当にジレンマ。 羅貫の『力』が宿った種でみんなは守られてる事実を今さらだけど、はっきりと自覚する成重さんと灯二。 そうですね…今までずっと、羅貫が『力』を込めた植物で戦ったり守ったり、時には美味しい料理になったり、花を愛でることで皆を楽しませてきたり、色々ありましたものね。でも確かにその力を借りてだけど、『力』を込めた植物を利用しながら戦って、みんなが羅貫を守ったり助けたりしてきたのも事実。 そして羅貫と千艸だけじゃここまで来られなかった。紆余曲折なければ、皇子が自我を持って本気で羅貫たちと戦うこともなかった。 今思うと、みんなを念入りに抱きしめてたのはさよならの変わりだったのかとか、抱きしめて回ってる2人を成重さんと灯二が思い出してるシーンを見て、鼻の奥がツンとなりました。いやもう、これが最期という覚悟が2人にあったのだと、後から分かるのはかなりしんどい。分かってたら抱きしめ返したかな…。いや、それだったら2人だけで行かせなかったかもな…。 だけど、羅貫は怖いと言いながらも同時に幸せだと感じてるので、なんかもう何にも言えません。 皇子サイドも金隷ももう力がなくて皇子ともどもいっぱいいっぱいなのに、この2人もすごい幸せそうなんだもん…。止められないだろコレ。 皇子の笑った顔はやっぱ羅貫そっくりだよー。できれば日常生活でこんな表情を見せて欲しかったよ。 この後の羅貫からみんなへの贈る言葉、そしてモノローグを読んで涙腺崩壊したんですが……ああ、やっぱり羅貫は強いな、と改めて思いました。 この状況でこの立場で「こんなの当たり前」と言える強さってなんだろう。 羅貫は普通に暗い感情も怖いという感情も持ってるのに、それでも真っ直ぐ一本芯の通った強さで、『そこでその信念を貫くのは難しくないか？』と思うような場面でも「当たり前」の一言で何てことない…本当に当たり前のように行動してしまうのがスゴイなあ、と思うのです。 １つ１つの出会いも絆も大切にしてて、あの場面で日本に置いてきた友達の事まで思い出してるというのも……根っこがホントに素直で優しいんだよなあ。死を目の前にしてるから、昔を思い出してるってのも多少はあるんだろうけど。 4人の呼吸が停止したあとで、珍しく泣き崩れそうな成重さんを灯二が支えてる絵が印象的でした。成重さんの方から灯二に弱いところを見せるのって初めてじゃないですか？ ああこの2人もいいコンビだよなあと改めて思いました。 あと、羅貫からの遺言のシーンで、珍しくあの閧志さんが泣きそうに眉を寄せてるのも印象深かったです。 そして夜明けのシーン。 夜明さんの名前がこんなところで関係してくるとは。世界に見切りをつけてある意味絶望してた夜明さんの名前の元となるものが、あんなにも綺麗な色だっていうのは何という皮肉か。考えてみれば「夜明け」って1日の始まりでづごい希望に満ちた言葉じゃない。。。 ここのシーンも、絶望や諦めが希望に切り替わる象徴のようで、目の前が開けていくような清々しいイメージを感じました。 朝焼けって本当に綺麗ですよね。あの世界の今の気候がどんなもんなのか分からないのですが、勝手に夏よりちょっと手前の、暑くも寒くもない湿気もほとんどない澄んだ空気に包まれてるような感じ何じゃないかなあ、とか勝手に思ったりしてます。 みんな初めて見た太陽や青い空を、どんな思いで見つめただろうな。 4人の戦いが終わって、これから生活を立て直していくのに相応しいっつったら変だな…なんだろう、でもこれからのあの世界の未来は明るいんじゃないかなーと思わせてくれる演出が好きです。 そんでもってラスト！ やっぱ最後の最後で沙芽様きたよー！！ 微笑みながらぼろぼろと朽ちていくシーンはちょっと鳥肌立ったけど、アレたぶん4人とも助かるフラグですよね…？ 主匪のセリフが「『息は』していない」だったんで、大丈夫かなーとか思ってます。呼吸が止まっても心臓が動いてれば戻ってこられるからな。。。 そうでなくても、直前にあった亡くなったお母さんの骨（？）から発芽した沙芽が、冴さんの記憶を一部持ったまま、あの沙芽様になった…というのが本当のだとしたら、多分沙芽である羅貫も、元々の記憶をほんのりとでも受け継いだ状態で、生まれ変わることができるんじゃないかな！？とか思ったり。思ったり。。。 とにかく泣いても笑っても次回が最終回！ 待ってます。 ＜Back＞ |