杉浦作品(いちラキ)感想


12年5月号

いつも通り、S◇の感想です。
次号のS◇予告についに「ファイナル直前」の文字が…。うああああ、あと何回あるんだろう…。
あ、コミックスは5月に26巻が発売になるようですよー!26巻って結構長いな。もう魔物の巻数を超しちゃったんだよなあ。
連載終わってから、氷の魔物みたいに脇キャラの番外編とかやって下さらないかなー…とか思ってます。



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さて。
今回の扉絵、すんごい良かったー!!!4人のほのぼの!何気にこういう日常系のイラストは最近じゃ珍しいんじゃないですか!?千艸がめっちゃ笑ってる!成重さんが髪結うとこだよちょろっと下してる感じだよ。うわー美人!!



本編はもう読みながら泣きそうになってました。
どんどんどんどん事態は緊迫して追い込まれてる感じがするのに、暖かく感じるのはなぜだろうな。


ついに羅貫VS皇子、千艸VS金隷という1対1の戦いにもつれ込んだわけですが、対峙した時には多分、ちょっとだけ羅貫たちの分が悪かったのかな。


でも羅貫も千艸も決して諦めない。羅貫の「正直に言ったら、殺した方が手っ取り早い」と考えながらもそれを否定して、あくまでも最後まで、出会った頃の成重さんが感心した『真っ当で真っ直ぐな』ままの羅貫でいてくれることが嬉しいです。
綺麗なだけじゃない、普通の子なのがいい。ホントに羅貫の中は嵐が渦巻いてるなあ。


千艸の元に、間一髪で虹が間に合ってくれてよかったー!千艸の袖から虹が顔を出した瞬間、よっしゃー!と思わず拳握ってしまいました(笑)

「行ってくるぜ、役に立つからな」って成重にキスして千艸の元に来てくれた虹…本当に頼りになるな!と思う反面、ものっそい不安で仕方ない。無事に成重さんの元にお喋り大好きで好奇心旺盛な虹のままで戻ってきてねーッ!


皆の願いと祈りがつながって、それぞれが自分に出来る最良のことをして、各人と連携を取りながら羅貫と千艸をサポートしてるのがいいなあ。まさにチーム物の醍醐味というか、少年漫画的なこういうノリが好きです。



そんでもってね。
今まで一緒に旅してきた仲間たちに向かって千艸が「愛してるよ、羅貫の次に」と告白したのに対して、「言われなくても分かってる」「そのまま返すわ、このバカ!!」と返した成重さんと灯二に不覚にも涙が。
うん、分かってるよ。でもいざ言葉にして言われちゃうと最後みたいで嫌なんだよ。泣くだろうがバカあああああ。

でも、次のページの羅貫のセリフに思わず脱力しました(笑) 
灯二じゃないけど、羅貫おまえさん軽いんじゃ――ッッ!!!(笑) 何気ない挨拶みたいに言うなや(笑)
杉浦先生のまんがの、こういうテンポの良さがホント好きだわ。暗くなり過ぎないで、なんか希望が持てるていうか。
この後の秋市のセリフでまたうるっときてしまいましたが。。。



主匪や秋市たち、この世界に来て一番初めに仲間になった警備隊の面々は、逆境を乗り越えて道を切り開いていく強くて若い力の象徴で、「今この時」羅貫の味方になること以上に、この戦いが終わった後、荒れ果ててしまったこの世界をまた作り直していく時に必要な、誰よりも中心になって動くための力を持った人たちなんじゃないかなあ、とちょろっと思ってしまいました。


対して、金隷の警備隊の面々は沙芽の皇子の警備隊とは真逆で、既存の・歴史的に重要なものを守るための力で、過去を知る者として今まで培ってきた経験から、若い力とともに物事を上手くいい方向へ持って行ける大人の集団だと信じてます。
我刀さん、強い信念を持ちつつもそれだけを頑なに信じるのではなく、真実を知ろうと羅貫サイドに歩み寄る冷静さもあったんで、お互いに補い合ったら、うまく作用するんじゃないかなあ、して欲しいなあ。とか思ってます。
新しく何かをするためにも昔を知るのは大事だしさ。既存のもののいいトコは残せばいいと思うんだ。


ていうか、ぶっちゃけ、おっさんとお子ちゃまたちの交流が見たいんですよ、ええ。夢見てますね、分かってます。



それにしても金隷も皇子ももう力は残りあとわずかだとか言ってるのに、あんな大技…。これ以上使ってしまったら、相討ちか自滅になっちゃうよー。むしろ世界が滅びれば自分たちはどうだっていいのか。


あんな大量の毒、どうやって回避するんだろうなあ。
まだ最後の沙芽が全く動いてないんで、その辺が絡んでくれるかな。



羅貫と千艸を助けるために、2人の寿命の話に動揺しつつもサポートしてくれる、成重さん・灯二や警備隊の面々や歌珞さん、重雪さん…羅貫がかかわって変えてきた人たちの力が、物語の結末をいい方向に変えてくれるんじゃないかな…と願ってやみません。



あ、今回、歌珞さんのことや力を歌枝の人たちが固唾を飲んで見守ってる描写があったのが、個人的に嬉しかったです。あの歌珞さんを本当に受け入れて、力を信じてくれてることがね。歌珞さんも本当に強くなったよなあ。



手に汗握る、まさに息をつかせぬ展開。次号に続きが載るそうなので、正座で待ってたいと思います。


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