杉浦作品(いちラキ)感想


11年7月号+23巻描き下ろし

いつもの如くS◇感想です。何だろう、苦しい展開でもあるのに、幸せすぎてしょうがないんだが。そんな今月号の感想。
思うところがありすぎて言葉に仕切れないので、さくさくっと。


妖芽皇子の内面が描かれてて、嬉しいやら切ないやら苦しいやら。うわああああ、妖芽皇子も大好きだー!もうホント金隷と末永く幸せにやってくれよ!頼みます…。


冒頭の『羅貫は綺麗。では私は―――?』と自問している皇子をぎゅーって抱きしめたくて仕方ありませんでした。何もかも諦めちゃってる皇子が切ないです。そうだよねえ、心がなければ苦しまずにすんだものね。
でもその感情の源は金隷なのね、と思うと悶えずにはいられないです。


気持ちのベクトルは真逆だけど、こっちの世界に飛ばされる前の羅貫と同じかなあ、とか思ってしまいました。『俺の中の嵐を起こしたくない 本能よ 目覚めるな』と念じながらも千艸たちと行動を共にした羅貫も、運命の歯車に組み込まれながらも自らの意思で動き出し、人としての感情を知った皇子も、同じく自分の中に嵐が生まれたのかな、と。


灯の花が光る砂の変わりだったってのはショックです。羅貫もだが灯野兄弟には大ダメージだよな。灯二の頭にぽふって手を置いてるのが千艸だと分かって、主匪じゃないけど、成長しちゃって…と思ってしまいました(笑) 秋市もね!あの子はいい子ですね!まだまだ末っ子な感じだけど、成長が嬉しいなあ。


灯の花(光る砂のかわり)を見て震えてる皇子が……考えてみれば、彼の傍に彼の見方になる人は今現在は全くいないんだよな。色々動くのにも不自由だし心許ないし、精神的にきついだろ。。。


って思ってたら羅貫の力強い声が。
自分を『運が悪かった』と思っていた妖芽皇子と、選ばれて生かされる事を「『運が良かった』なんて思ったらおかしい」という羅貫。対比が面白いです。この2人はホントに対なんだな。


羅貫は徹頭徹尾同じことを言ってるんだけど、言葉の重みが最初の頃と全然違いますね。これも成長だろうなー…。


羅貫の言葉にはっきりと目が覚めたらしい妖芽皇子の表情がいいなあ〜。初めての反逆があんな形だと言う事にうわーっと鳥肌がたちました。嬉しい。超嬉しい!羅貫たちに援護射撃してくれてありがとう!!自らが犠牲になる形だったけども、目に力が戻ってて、全力で抗おうとしてくれてる姿がたまらなく愛しいです。


でも直後の金隷が……。おっさん待てやーッ!!!利用価値がなくなったからって、その始末の仕方はないだろうが!
泣きそうな妖芽皇子の顔に、こっちが泣きそうです。本当に大好きなんだ。
っていうか、羅貫の口から『金隷のこと 皇子はホントに大好きなんだ』の言葉が出てきて、ここでまた悶えてました。こんな緊迫した場面なのにニヤニヤが止まらん(笑)


大  好  き  な  ん  だ


いい言葉ですね。うんもう、早くくっついてしまえ。
金隷は間一髪で助かってると思いたいです。ザクッて効果音が合ったんで傷は付いてそうだけども。むしろ皇子が止めに入って、皇子の方が傷ついてそうです。皇子が傷つくのもイヤだなあ。金隷が正気に戻ったらエライことになりそうだ(あの人も基本、過保護だもんな)


ラストで謎がまた1コ解けて……1コ増えたのか…?
毎回言ってますが、本当に目が離せません!氷の魔物の時もそうだったけど、クライマックス直前のこの高揚感は気持ちがいいです。あーもう本当におもしろい!



+++
コミックス描き下ろし感想。

我刀さんがいい人すぎる。。。頼れるおっさんだなあ。惚れる。
真面目すぎて千艸が通常対応できてないのが笑えます。つーか、甘える気だったのかよアンタ!(笑) 年長組と成重さんが心の中でツッコミ入れてるのも笑いました。

ほんで、不安を煽るような言い方ばっかしてる年少組たちにも笑った笑った。完璧勘違いしたよ、我刀さん!「甘える」+「変態」+「あんまり害がない」って、ろくでもない想像しかできないですよ(笑)


どうでもいいけど「鷹見如鷹(たかみ ゆきたか)」っていい名前だなー。何か和風な貴族っぽいイメージ。着物きて弓使ってそうな…。金弦の親衛隊の方々も、沙芽皇子警備隊みたいに全員ちゃんと見てみたいな。




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