ksxx5

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The devil has the best tunes.2






「―─………‥‥‥‥」
目を開けると白いシーツの中で体を抱えるように丸まっていた。
ぶるっと寒さを感じて布団を引っ張り上げると自分が何も着てないことに気付く。
「………」
必死で昨日のことを思い出すと少しずつ、断片的に記憶が戻って。
とりあえず横に蛭魔さんはいない。でも腕枕してもらったような‥気がする…。
夜景の綺麗な、あそこ。ちらっと目をやれば薄いカーテンがひかれていて。レースの隙間から太陽が覗いている。
そのデカい窓に恥ずかしくなる。
起き上がって枕元のデジタル時計を見れば既に9時を回っていた。
今日はー‥携帯を取り出すと、不在着信があって。わあ。
とりあえず講義の予定は午後からだったし、まあそんな急ぐこともないだろ。思って起き上がるとサイドテーブルにメモがあった。
【気持ち良さそうに寝てたから先出る】
うっわ恥ずかしー
ヴ-ッヴ-ッ、
手元のランプが点滅してバイブが鳴った。
どーせあいつだろ、たぶん。出るか出るまいか暫く迷って。
『…もしもし』
通話ボタンを押すとほら早速怒り声。
『…何してんの』
「‥‥‥寝てた」
『嘘』
「ホント」
嘘じゃねぇ。一応。
『だって家にいないじゃん』
「………何、家にいんの?」
『うん』
「………」
『インターホン鳴らしてんのに出ないじゃん』
ピンポーン、と遠くに音が聞こえる。
勿論彼女には本来なら俺の携帯から聞こえるはずの音は聞こえねぇ。
「………」
あーあ、うざいなあ。女ってやつはどーしてこう…
『…なんか、言うことないの』
ごめんとか?言う気にもなんねぇわ。
‥‥‥逆に良い機会かもな。
「…あー。別れよっか」
『は?ちょっと‥、』
言った瞬間に焦った彼女の声。それを遮ってブチッと切る。
すぐまたバイブが鳴る。着信は「彼女」。
…シャワー浴びてこよ。
携帯を放って浴室に歩き出すとツキンとした。
腰・いた‥歩けっけど。
昨日、一緒に風呂も入った気がすんなあ。そーいえば。
洗ってもらいながらヤった‥ような。
何回ヤったかなんて数えてねーけど。でもベッドでもしたような気がすっから、最低でも3回?
ははっ、タマってたんかな。

























「―お前寝顔可愛いな」
「へっ!!?」
ぎゃっ、蛭魔‥さん。
客もいなくてぼけーっとしてたら声をかけられた。
「あんなエロいなんて思わなかったぜ」
「………っ」
周りは誰も…、よしいねぇ。
「これからちょっと出掛けっから会えなくなっし会いだめ」
チュッてされた。
「〜〜〜〜っ」
「帰って来たらまた会えっか?」
「・・・・・・はい…」
そのとき、コンビニのドアが開いて。
「じゃーな、」
言って、蛭魔さんは帰ってった。







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