ksxx5

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The devil has the best tunes.2



車内は煙草の香りとコロンの匂いがした。けど全然嫌じゃなくって。
会話を邪魔しない程度に音楽が聴こえる。
俺なにしてんだろ…、スモークのかかったガラスを見ながら思う。





































* * * * * *























引っかけた奴はだいたいイタ飯ってのが多い。
ドライブ→イタ飯屋→ラブホっつうパターンは代わり映えしねぇが別に気にしちゃいねぇし。
会話しながら雰囲気に酔わせて一等物のシャンパンかワインを開けてやりゃ大概の奴は楽勝。
………どうやらこいつも例外ではないらしく。
「あ、あッ、も…っ」
バックから思い切り犯すと縋りついたガラスに跡が残る。
ホテル最上階の部屋は夜景を見下ろせるからいいよな。勿論カーテンなんて野暮なモンはひかねぇ。
「…ゃ、アあっ!!」
たっぷりローションで慣らした後孔は俺のを受け入れて上手い具合に収縮を繰り返す。
初めてだったみてーから心配だったけどな、切れたりしても面倒だし。
「…イイか?」
「っ‥ん…」
「言って」
「―ぃ、い…ッ…!」
イイな、こいつ感じすぎ。
「…外でやられてる気になんねぇ?」
ククッ‥、と笑ってやると締め付けが酷くなった。
…結構スキモノだな。
「…あ。ッ…!」
前を擦ってやれば感じ入ったように喘いで。
かと思えばナカを痙攣させてイった。























「―昨日の今日で朝帰りって。母さん泣くんじゃね」
「知るかんなこと。終わったのにグチグチ言われる覚えはねぇ」
きっちり勝ったじゃねぇか。感謝されど罵倒される覚えはねぇ。
「ケケケ、今度はどんなやつ?親父に引っかかった馬鹿な女は?」
「…ケッコウいいぜ」
「なに、珍しく本気?とか、」
きっとお前も好きなタイプ。
苛めがいのある淫乱ドM。
「それより今日トぶけどよ、お前どーする」
コーヒーを啜りながらパソコンを叩いて。英字新聞に目を走らせながら携帯をいじってる奴に聞く。
「どこ行くんだよ」
「とりあえず露、んで米独伊‥あ仏もか。」
「どんくれぇ?」
「予定では半月ぐれーか。一応。」
「アメリカとドイツだけなら行ってもいーけど」
「じゃあ行くときに連絡してやる」
「おー」
「俺がいねぇからって女ばっか連れ込むんじゃねーぞ?ケケケ」
「親父に言われたくねーよ、自分だって俺がいようが関係なしに連れ込むくせに」
「糞!いい具合に俺に似てきて嫌だなーお前」
「俺だって嬉しくねーよ」
そういう顔がそっくりで。
「―ま、たぶん明日あたり糞ドレッド来っから相手してやれ」
「げ。うぜーな」



























* * * * * *


























俺は蛭魔妖介。中一。
親父は蛭魔妖一。三十路のくせにバリバリ現役。糞ドレッドの話だと合コン負け知らず。
会社経営してっから何かと忙しいはずなのに遊び人。今日も朝帰りだったしよー
昨日は母さんとの裁判で。まあ親父は離婚したがってた。長年別居状態だったし今更って感じだったけど。
親父が負けるなんて思わねーから俺は親父について。妹の恵美と留美は母さんについた。
結果は―当然親父が勝って。晴れて親父は独り身に。まあ満喫してるみてぇ。





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