ksxx5

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The devil has the best tunes.2















「入れよ」
「お邪魔します…」
「…あれ。今日は女じゃねーんだ」
前に現れたのは隣に立つ人に酷く似た子供。髪は黒い。ピアスはシルバー。
横を向けば息子、って囁かれた。
「前の女のガキだ。ついでに妹もいたがそっちは関与しねぇ。あともう一人…まあそれはいいか。悪ぃな、実はバツ2でよ」
まあ…それは別にいんだけど…。
「へーーー『葉柱ルイ』?変わった名前だな。ハチュールイって読める」
「てめっ…!」
「おいあんま苛めんな、俺ンだぞ」
「親父がここまで連れて来るってことは多少苛めてもいんだろ?」
一呼吸置いて。
「…まぁな。」
えーーー
「なんだよ、それ…」
「悪ぃって。早めに紹介しときたかったんだよ」
ぅ…。反則だ…
「あんま会えねーからな。一緒に住めば帰って来たら会えるだろ?」
「へ…?」
「ここで一緒に住んでくんねぇ?」
考えさせてって言ったけど…急すぎねぇ?
六本木ヒルズ最上階のマンション。それがヒル魔さんの自宅だった。
玉の輿ってやつかあ…
コンビニでバイトする学生が六本木ヒルズ最上階に住むってどうよ。
「寝よ…。」
明日も学校終わってからバイトだし。起きてからゆっくり考えよう。
なんたって時間はある。
―と思ってた。
「あの………」
「ヒル魔様からの依頼でして、」
バイトから帰ったら丁度引っ越し業者が最後の積み荷を乗せるとこで。
慌てて部屋を見れば何もなくって。トラックから覗く布団カバー。
「………。」
何が起きてるか分からなくて、暫く呆然としてたらいつの間にかトラックはいなくなってた。
えー。
「ヒル魔さんッ…!!?」
『おー、ご苦労。あっちの部屋に元通り荷解きしろ。…今丁度来たぜ』
電話越しにがやがやと声がして、ヒル魔さんの後ろに先程までここにいた業者があっちに着いたことが分かった。
『…待ってんな。それとも迎えに行くか?』
あー…。なんかもう、いいや。
「…行きます」
ゼファーを飛ばして20分弱。
「よー、来てんぜ荷物」
「………お世話になります」
「おー」









Fin.

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