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「というわけだ!今から全校参加、逃走中を開催する!」
「ふーん。で、これ。テニスとどういう関係があるの。」

よく聞いた!えーっと………青学のちびっこくん!!!意味がなければ私はやらないぞ!あ、でもテニスに関係あっても、私には全く関係ないじゃん。最初っから関係すらないじゃん!

「………体力の向上が目的だ。」

絶対嘘だろ。今とっさに考えただけでしょ!!! テキトーじゃん。いかにもって感じだけど、自分がやりたいだけでしょ?!

「あ、そ。まあ、なんでもいいけど。」

なんでもいいんかい!!!ならきくなよ!何なんだこのちびっこは!

「それで、今回のハンターは、実際の逃走中でハンターをやってるうちの者たちに任せた。」

あのハンター跡部家の雇われだったのかよぉぉおおおおお!知らなかった上にまたあの人たちとやるとか無理ぃぃぃぃぃいいいいい!下手したら正体バレるじゃんかよー!

「舞鈴、経験者なんすか?」
『おう………リアル逃走中経験者。しかもハンターとは顔見知り………』
「バレません?」
『………わ、わかんねぇ………ばれたらどうしよ!!!』
「なんとか誤魔化してください。」
『むぅぅりぃぃぃいい!』

いや、なんか誤魔化せる気しないんだけど。これはもう、捕まったらアウトじゃん☆とか呑気にしてられないぃぃいいいいい!

「逃げる範囲は、この合宿所全般だ。実際と同じくらいの広さはある。」
「まじかよぃ!スゲーなこの合宿所。」
「プリ」
「時間は5時までだ。約5時間、逃げ切ったものには賞金もあるから、せいぜい頑張るんだな!」

な、長いぃぃいいいいいいい!テニス部驚異!そんな長時間もにげられるわけないじゃん!無茶振りなの?神様のいたずら?

「では今から10分後にハンターを放出する。始めるぞ、逃げろ!」
「「「「よっしゃぁぁぁぁ!やってやるぜぇぇぇぇ!」」」」
『もうやだ………』

というわけで、5時間も!逃げ回るハメに……………神様恨みます全力で!!!

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