「ところで、いつ部活始めるの?」

蔵「え、あ、せやな。いつにしよか。」

光「部長、さっさと始めましょうよ。」

謙「はよ始めてや!金ちゃんがうるさいねん!」

金「はよう、はよう部活始めようやー!!!」

千「金ちゃん、もう少しで始まるとよ。」

「どーでもいいけど、早く始めなさいよ。」

蔵「せ、せやな。ほな、部活始めるで軽くランニング外周100周走ってこい。」

光「…無理っすわ。」

謙「軽くやないやろ!?白石、自分鬼か!!?」

蔵「ほな、150周で許したるわ。」

謙「増えとるやん!」

「ね、どーでもいいけど、部活始めろ。」

蔵「すんません。しゃーない、ダブルス試合形式で部活や。」

R陣「「「「了解」」」」

蔵「ほな、ラブルス VS 謙也&光が1コート。俺&金太郎 VS 銀&千歳は2コート。」

謙「よろしゅうな、財前。」

光「別に、足引っ張らんといてください。」

ユ「小春ぅー!」

小「ユウ君ー!」

金「試合や試合!!!」

蔵「ほな、コートに入れーって、千歳おらんやん!」


私、部活見に来たんだけど…
なんで、お笑い見せられてるの?


光「はよ始めましょう。舞鈴先輩、困ってるッすわ。」


おぉ、気が利く!
別に困ってるわけではないんだけど。


蔵「ほな、審判小石川、頼むで。」

小石「わかっとるで。」


さっきまでのヘラヘラな空気が一瞬にしてキリッっとした雰囲気に変わった。
みんな、凄く真剣にテニスしてる。
今まで本気で、テニス部はホスト部だと思ってた。
でも、こんな姿見てしまったら、この人たちをそんなふうに思ってはいけないと思った。



あれからどれだけの時間が経ったのか分からない。
でも、空は暗くなっていた。
みんなも疲れている。
そろそろ部活も終わりっぽい。


蔵「どやった?ただのイケメンの集まりやないやろ?」

「うん、みんな真剣で凄いと思ったわ。やるじゃない、テニス部。貴方たちとなら仲良くしていけそう。」

謙「せやろ?俺らも舞鈴ちゃんとなら仲良くなれそうや。」

金「ワイ、姉ちゃんと仲良うなりたいわー!」

光「舞鈴先輩、結構言いますね。」

「いや、財前君に言われたくないから。」


きっと、この人たちなら仲良くなれる。

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