ペドフィリアと愛されたかった少年【影不】


強姦、嘔吐等注意






真帝国学園、潜水艦内部--

練習を終えた不動明王は、シャワーを浴びた後、着用が義務付けられている軍服のような型の制服に袖を通し、選手陣では唯一不動のみ自由に徘徊する事が許されている艦内をのんびりと歩いていた。

「大層な造りの割には面白みがねぇなぁ、全く……」

退屈に押しつぶされそうになれば、とりあえずその場や自らが置かれた状況に対する不平不満をぶつぶつと呟きながら心の均衡を保つものの、ふ、と目の前に影が落ち慌てて顔を上げると、目の前には黒いサングラスをした長身の男がなんとも言えない重圧感を全身から滲ませつつ、ただそこに立っていた。


「…ぁ、お、お帰りなさぁい、総帥…また総帥のお気に入りの鬼道ちゃんの様子でも見に行ってたんですかぁ?」


畏怖の念を滲ませながらも、虚勢を張るようにどこかからかい混じりな物言いをする不動を横目に見ながら、影山はゆっくりとその歩を進める。


「お前には関係の無い事だ」

「なんだよ、冷たい事言わないで下さいよォ」


心中で舌打ちをしながらも、面白くない。と感じれば、不動は猫なで声でそう返しそっと影山の腕に抱きついた。

刹那僅かに震えた腕から感じられた心の内の動揺を不動が見逃すわけもなかった。


「総帥、そんなに鬼道ちゃんが良いんですか?(いつまでもいつまでも執着しやがって見苦しい)」


立ち止まってしまった影山の前に回り込み、そっと寄り添うように抱きつく、脚にさりげなく股間を押しつけるような格好をとれば、影山の股間が僅かながら反応を見せ始め笑いだしそうになる。


「鬼道ちゃんが、最高の作品だから?(ふざけるなよ、気持ち悪い。このペド野郎)」


心中そんな事を呟いて気持ちを発散しつつ、どこか誘うような色を帯びた表情で見上げるが、不意にすっと離れれば、不動はそのまま背を向けて歩きだした。


「ま、俺は大人しく命令でも待ちますよォ…っ!」


影山をからかう事にすら飽きたのか、ひらひらと手を振りながら自室に歩いて行こうとするが、いきなり背後から腕を捕まれれば驚きに目を見開き振り返る。
影山とサングラス越しに瞳がかち合った気がして、どこか不快そうに表情を歪めるがその表情は一瞬で苦痛へと変わる。
大人の、影山の力で思い切り壁に叩きつけられてしまったからだ。


「かはっ……!く…っなに、しやがる!」


肺の空気を無理矢理一片に吐き出さされたような感覚に苦しみながらも睨み付けるが、影山の腕が伸びてきて、そのまま服を破るように脱がせ始めればその表情はまた驚きへと変わる。
二転三転、ころころ変わる不動の表情を愉快そうに見つめながら、影山はその真っ白な肌に噛み付いてきた。


「いっ…!つぅ……やめ、何すんだよ!」

「大人しくしていろ、そんなに鬼道が羨ましいなら、お前を代わりに使ってやる」

「っはぁぁ!?何言ってんだよ!ざけんなこのペド野郎!離せよ気持ち悪いっ」


男に抱かれるなぞ頼まれても願い下げであったし、何より身代わりにされる事が気に食わなかったのか喚き散らす不動を、影山は簡単に押さえつけてしまう。

幼い体に顔に心に、性的興奮を覚えてしまう自分の性癖を隠すつもりはもはや無かった。
ただ、鬼道有人に対するときだけ、それは確かに愛に変わるのだ。

それ故に、目の前の哀れな少年をどうしてしまおうが、痛む心は影山には存在しなかった。


「止め…っ触るな!くそっ離せよぉ!」


逃げ出そうともがけば、背後からきつく抱きしめられいいように体をまさぐられる。
胸を愛撫されてもなんの開発もされていない体は快感など見いだせず、不快そうに眉をひそめるもいきなり下肢をさらされてしまえばびくりと肩を震わせ一気に頬を赤く染める


「み…っんじゃねぇよ!」


どこか弱々しい様子でそう言えばぐっと腕を掴み離れさせようと試みるも、全くの無駄な抵抗のままで終わってしまい、まだ幼い性器を無遠慮に触れられ扱かれながら、腰に影山の猛った男性器を服越しにぐりぐりと押しつけられる。どう足掻いても逃げ出せない状況に、不動は歯噛みしながらも強かに隙を伺っていたが、不意に体が軽々と抱き上げられればそのまま歩きだした影山に慌ててしがみつく。

半裸状態で抱き上げられ運ばれる現状に、逃げ出せばいいのかどうしたらいいのかわからずに意味もなく口を開閉させたり影山の服を握ったり引っ張ったりし困ったような表情を浮かべてしまう。

そうこうしているうちに、自分が先程まで練習をしていたグラウンドまで戻ってきてしまえば、ちらほらと自主練をしている面々の姿が目に入り表情を引き締めるものの、自分の今の姿をすぐに思い出せば影山に縋るようにしがみつく。


「っ…いやだ、離っ……ここはやだ、戻ってくれ総帥…ッ」

「ほら、不動、雷門を倒すために皆頑張っているじゃないか、お前も頑張らなくてはな?」


不動を抱いたままベンチに腰掛けた影山は、不動を地面へ座らせ自らの性器を露にし、無理矢理にその小さな口に押し込んでしまう。

ざわつき始める選手達を適当にあしらいながら不動の頭を固定するように掴んで無理矢理頭を動かさせイラマチオを強要する。
えずいてしまう不動にも構わずに奉仕をさせ、またいきなり口内から性器を吐き出させれば先程よりさらにグロテスクに勃起し唾液でテラテラと光る性器が姿を現した。


「ひっ……!や、止めっ触るなぁあ!」


本能的な恐怖に息を呑む不動に構わず再び不動の体を抱き上げれば、影山は乾いたままの不動の後孔に性器の先端を押し付け、そのまま一気に貫いてしまった。


「ぐっ…ゔぁあ゙あ゙ぁあぁっ!!」


なんっ……なんだ、これっ………痛ぇ痛ぇ痛ぇ痛ぇえぇ!

まるで体を二つに裂かれたような痛みに一つ大きく叫んだきり声も出ず、目を見開いたままがくがくと体を震わせる。
やっと蚊の鳴くような声が漏れたかと思えば、きつくきつく影山の肩に爪を立てながらぼろぼろと苦痛に涙を流す。


「い…ってぇ、いてぇ……止めてくれ…っ抜いて…」

「誰に向かって口を利いている?」

「ゔぁあ゙あ゙ぁっ!あ、がっ……ぐ…っぅう、ぁ゙」


未開発の後孔はただぎゅうぎゅうと影山の猛ったペニスを締め付けるだけで、僅かに息を乱し眉間にしわを寄せていたが止めるつもりはないらしく狭い中を無理矢理に押し広げ突き上げてくる。


いつの間にか真帝国の面々は皆立ち止まってしまっていて、一部は面白がり、一部は目を逸らし、一部は影山や不動を揶揄していた。
そんな中唯一一人だけが影山と不動の元へと歩み寄ってきた。
源田幸次郎だ。数歩離れたところで彼の友人である佐久間もたじろぎながらも見守っていた。
彼の優しさ故に、自殺行為とはわかってもこの状況を放置することはどうしても出来なかったようだ。


「影山…総帥!止めて下さい、貴方の望みは最強のチームを作り上げ雷門を倒す事でしょう!今、不動を失えばチームには大打撃です。そんな事をして、不動のプレーに支障が出ないとは言い切れません」


自分達も禁断の必殺技の特訓の所為でぼろぼろであるのに、源田も、佐久間も、不動をただ心配そうに見ていた。
そんな二人に影山は口端を釣り上げ笑みを見せる。


「源田、佐久間、…不動を心配する気持ちはわかった。だが、そう鬼道と重ねては可哀想じゃあないかね?自分達には鬼道を守れなかったから、代わりに不動を守ってやろうという事か?」

「っ!そんな事は……」


そんな事はなかった。ただ人として、チームメイトの一人として、純粋に心配だった。だが影山の一言は、不動の心にまた傷を刻んでしまうには十分だった。


「っ……くしょう……ちくしょう!どいつもこいつも身代わりにしやがって!どいつもこいつも鬼道鬼道鬼道鬼道ォオォ!殺してやる、絶っ対に俺がテメェらの大好きな鬼道ちゃんをブッ殺してやらぁ!」


泣きそうになりながら叫び続ける不動を影山は構わずに揺さ振り無遠慮に中をかき回し、不意に僅かに息をつまらせるとドクドクと不動の中に精液を注ぎ込んだ。


「ぐっ、ぁ……っ」


そのあまりの不快感に込み上げてきたものを堪える事もせず胃液に塗れた吐瀉物を吐き出した不動に源田は一瞬たじろぎながらも、倒れそうになる不動をすぐさま抱き寄せ支えてやる。
影山のモノが引き抜かれた後孔からは、白い液体が鈍く滴っていた。


「後は、好きにしろ」


さっさと身なりを整え歩きだしてしまった影山の背中を源田は睨み付けたが、結局何も言う事が出来なかった。
ぐったりとしている不動をしっかりと抱き、後ろに控えている友人に目をやる


「佐久間、手伝ってくれないか」

「やだね、気持ち悪い」

「まぁそう言うな、……一応は、チームメイトだろ」


落ちていきそうになる意識の端でそんな会話を聞きながら、不動は小さな声で殺してやる。とだけ呟き意識を失った。




10.7.25--ペドフィリアと愛されたかった少年
-----鵯

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