高尾くんと勉強会の後、学校を出て私たちは近くのマジバへ向かった


「はー、はーら減った〜…」


『ふふ、だね』


二人でそう話ながらマジバへ入る


「…あ!あそこ開いてんじゃん!ほらほら、行くぞ江藤さん!」


『はーい』


高尾くんに呼ばれ、空席へ向かうと座る


「んじゃあ俺買ってくるから。江藤さんは何がいい?」


『え、いいよ!私は後で買いにいくから!』


と言って両手を振ると


高尾くんは


「いーから!勉強教えてくれたお礼ってことで!な?」


良いだろ〜と高尾くんに押しきられ、私は高尾くんにご馳走になることになった


『う…じゃ、じゃあ…』


「あ、俺が出すからって遠慮するなよ!お礼なんだからさ!」


と笑う高尾くん


…ど、どうしよう…


…そうだ、今度お礼に何か作ってこよう


そう決め、悪いとは思いつつお言葉に甘えることにした


『…じゃあ…』


と私はポテトとチーズバーガーに飲み物をお願いした


「はいよ!んじゃあ買ってくるから待っててな!」


というと、手を振って高尾くんはレジカウンターに向かっていく


『…ふう』


一息ついていると、目の前に誰かが立った


『…あれ、高尾くん?もう買いおわ…「高尾ではないのだよ」へ…?』


私が視線をあげると、そこには緑間くんがいた…


…ど、どうして…と私が思っていると、緑間くんが口を開く


「…高尾と何をしていたのだよ」


『…え?』


唐突な問いに、私は驚きつつ答える


『…い、一緒に勉強してただけだけど…』


と答えると、緑間くんはふと息をついた


「…やはりそうか」


『や、やっぱりって…?』


「…フン」


緑間くんはそれだけいうと、腕組みをして私の目の前の席に座った


…ええ…


何事…?



私は戸惑いつつ高尾くんが帰ってくるのを待った


「おーい、お待たせー、買ってきたぜー…って、真ちゃん!?」


「フン、遅いのだよ」


高尾くんが帰ってくると、緑間くんを見て驚く


「な、なんで真ちゃんがここにいんの!?」


「ただ勉強のために残っていただけなのだよ」


「えー、マジかよ…」


高尾くんは信じがたそうに緑間くんを見る


「…さっさと座れ」


「お前に言われなくても座るっての」


といいつつ、緑間くんの隣に腰かけた


「…まさか真ちゃんがこんなことにくるなんてなー」


「…うるさいのだよ」


「へぇへぇ。あ、ほら、これ江藤さんの分な!」


と言って高尾くんが私に手渡してくれる


『あ、ありがとう…』






勉強の後休憩

(まさか緑間くんまで来てるとは思わなかったけど…)

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