そして、勉強会を初めてからしばらくして…


「んー…。あ、もうこんな時間じゃん…」


高尾くんが伸びをして時計を見る


『あ、ほんとだ…』


私も習って時計を見ると、すっかりもう下校時間になっていた


『大分集中したね』


「江藤さんのお陰だって!」


けらけらと笑う高尾くん


『少しでもお役に立てたなら嬉しいです』


と笑うと


「まじで助かってるって!」


『ふふ。高尾くんが頑張って勉強したお陰でもあるよ』


と言うと、高尾くんも嬉しそうに笑う


「へへへ〜」


『ふふ、お疲れ様』


「はは、あんがとな!」


と言うと、高尾くんはため息をついて机に上半身を倒す


「はぁ…つっかれたー」


『かなり集中したもんね。…でも、もう下校時間だから帰らないと…』


と時計をみて言うと


「んー、そりゃそうなんだけどな〜。…あ、江藤さん、この後ひま?」


『え?うん、暇だけど…』


どうせ家に帰ってご飯作って食べていろいろして寝るだけだし…


「マジ?じゃあさ、ちょっとマジバ寄ってかね?」


『あ、いいね!私もお腹減っちゃって…』


「よっしゃ!じゃあ行こうぜ!」


と言うと、高尾くんは準備を始めた


私も準備し始めて、終わると


「よし、行こうぜ!」


と言って高尾くんに手を引かれた


『えっ…!?』


私が動揺してても、高尾くんは楽しそうに前を進むだけだった









緑間side


「真ちゃんお疲れー!」


「…む、高尾か」


授業が終わると、高尾は何故か楽しそうに俺に挨拶をして教室を出ていこうとする


「…おい!ちゃんと勉強はしているのだろうな!」


と問いかけると


「だーいじょーぶ!テストん時真ちゃんのことあっと言わせっかんなー!」


覚悟しとけよ!と楽しそうに笑うと、とある女子のところへ急いでかけていった


「…なんだ?」


何があると言うのだ…


そう不思議に思いながらも、どうせろくなことではないと思い、自分がテスト勉強するために教室内で教科書を開いた






しばらく教室で勉強していると、図書室で借りた本の返却期限が今日であることを思い出し、勉強を一旦中断し、図書室へと向かった



すると、図書室には高尾と高尾が駆け寄っていた女子がいた


「…こんなところで何をしているのだよ」


不審に思いながらその二人を眺めていると、どうやら女子の方が高尾に勉強を教えているようだ


「…すげー!流石江藤さん!わっかりやす!」


『ふふ、高尾くんの吸収が早いお陰だよ!』






「…あの、返却ですか?」


「!…あぁ、はい」


カウンターにいる図書委員に声をかけられ、二人から目を放しカウンターに近づく


図書委員が本の返却手続きをしている間も、なんだか二人から目が離せなかった


「…江藤、だったか」 


彼女は高尾のクラスメイトでもあり、俺のクラスメイトでもある


「…あんな顔もするのだな」


高尾と笑いあってる江藤を見ていると、なんだか不思議な気持ちになる


「…ふん、俺らしくもない」


「返却終わりました」


「ありがとうございます」


そう思い、図書委員に挨拶をすると、俺は教室へと戻った











勉強会後、帰り道

(お疲れ様でした!)

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