そして時はたち、現在放課後…
「よっし!頼むぜ江藤さん!」
よろしくお願いしまっす!と挨拶されて、こちらこそ、と返す
『じゃあまずは、どこまでわかってるか知りたいから、このページの問題を解いて貰える?』
「おう!」
高尾くんは元気よく返事をすると解き始めるが…
しばらくたって様子を視てみると、わからない問題があるらしく苦戦していた
『…高尾くん?どこまで解けた?』
「あ、おう…ここまでは解けたんだけどなー」
と苦笑でとある問題までを指でなぞる
『あー、なるほどね。これは…』
その高尾くんが躓いた問題が、基礎の応用で、それまでの問題は解けていることから、基礎はわかっているんだろう
私は出来る限り分かりやすいように説明をした
『…と、ここがこうなって、ここがこうなるから、答えはこう、と…』
「おー!すげぇ!俺にも解けた!」
『ふふ。高尾くん、基礎はわかってるみたいだから、それをどう応用するかだけだよ』
と笑いかけると、高尾くんも笑ってくれた
『それじゃあ、次の問題。これは…』
と次の問題に進むと、ヒントを出せば解けるようになっていた
『…わ、凄い!あの一問だけでわかるようになるなんて…』
「それは江藤さんの教え方が分かりやすいからだろ」
と感心するわたしに、けらけらと笑って言う高尾くん
『そ、そう?だったら嬉しいな…』
とはにかむと、高尾くんもにししと笑ってくれた
「さ、次の問題行こうぜ!」
『う、うん!』
高尾くんに促され、次の問題へと進む
すると、高尾くんは少し説明しただけで理解してしまった
この吸収力凄いな…
と思いながら見ていると、次の問題をすぐに解き初めて
「…っし!ほら解けたぜ!」
とそのページを見せてきて、確認すると合っていた
『凄い!高尾くんって頭いいんだね…』
「いーや、江藤さんの教え方がうまいからっしょ!俺なんどセンセーの解き方で解いても全然わかんなかったのに、江藤さんの教え方でわかるようになったんだからさ。自信もてって!」
と笑いかけられて、思わずはにかんでしまう
『…あ、ありがとう…』
「いーえ!…あ、あとこれなんだけどさ…」
高尾くんに言われ、しばらく問題を解き続けたのだった
只今勉強中
(元の頭がいいんだろうな…)
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