そして、テストが近づいてきたある日、高尾くんからこんな提案をされた


「なぁ、勉強教えてくんね?」


私はすっとんきょうな声をあげながらも


『え、突然どうしたの?』


と聞く


すると


「実はさ…緑間の奴から"今回のテスト、1つでも赤点を取ったら許さないのだよ"って言われちってさ〜…」


困り顔ではぁ、とため息を着く高尾くん


『そ、そうなんだ…』


そう言ってる顔を思い浮かべてしまって、思わず苦笑する


「だから頼む!実は明後日部活休みだからさ、そんとき…な?頼む!」


と懇願されてしまって、"う、うん…"と私は仕方なしにうなずくのだった







ーそうして、勉強会当日


『おはよー』


クラスメイトに挨拶しながら教室に入ると、既に高尾くんが来ていて


「お、おはよ。今日はよろしくな!」


と声をかけてきた


『うん、おはよう。こちらこそよろしくね』


と笑顔で声をかけて、席に座る


「今日はさ、ちゃーんと勉強教わるために江藤さん専用のノート作って来たんだぜ!」


と私専用らしいノートをじゃーん!と見せてきた


『へぇ、凄い。気合い入ってるね!』


と声をかけると


「トーゼンだって!折角江藤さんから教えてもらうんだし!…それに、今回赤点取ったら真ちゃんこえぇしな…」


と続けて苦笑して言う高尾くん


さすが、未来の相棒ペアなだけはある


もう緑間くんと仲良くなってる…


私が思わず感心するほどだった


「…と、ゆーことでよろしくな!江藤さん!」


『う、うん、できるだけ分かりやすいように頑張るね!』


プレッシャーだが仕方ない…ここで高尾くんが赤点なんて取って緑間くんと不仲になったらそれこそ問題だ


なら、私にできることをやろう


と思い直し、私は今日の勉強会に向け、自分も予習をしっかり行うのだった






勉強会に向けて

(教えるなら自己学習もしっかりしないとね)

prev next
back

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -