生徒会室でのおはなし


 
誰かこの状況を夢だといってほしい。
 
 
 
 
目の前には
景吾くんのファンクラブさんたち。
口ぐちに私に景吾くんと別れろっていってくる。
・・・そんなのあなたたちに関係ないって
言いたいんだけど・・・
チキンな私はそんなこと・・・言えない。。
 
「ほんと、忍足さん。別れないと
 この学校いられなくなるよ?いいの?」
「私たちもこんなこと言うのつらいんだからさ」
「ファンクラブとしてこういうのはダメなんだよ」
 
・・・意味が分からない。
私はファンクラブに属してないし
別れろって言われる筋合いもない。
 
私がため息をすると
とうとうファンクラブの部長がキレた。
 
 
「あんたさ・・・言ってることわかんない?
 別れろっつってんの。
 これ以上言わせんな!!」
 
・・・キレるポイントが意味不明。
でも、彼女としてこれ以上言われっぱなしもダメ・・・だよね。
 
 
「あの、さ・・・
 あなたたちに・・・そんなこと言われる筋合いないとおもう・・・
 それに、私の方が景吾のこと…すきだと思います」

「は!?」
「だ、だから、・・・ごめんなさい。
 景吾くんとは・・・別れれない・・・です。」
 
「あ?その口塞いでやるよ・・・」
 
部長さんが私めがけて拳をおろす。
 
・・・景吾くんっ
 
 
 
 
 
ポンッ
「・・・え?」
 
目を開けると、部長さんがにっこりと
私の頭を撫でる。
「・・・合格。
 だよね?景吾!」
 
・・・景吾くん?
 
 
 
「助かったぜ、」
「いえいえ、景吾の頼みなら。
 また生徒会で」
「あぁ」
 
 
部長さんとその他ファンクラブの人は
ゾロゾロと教室から消えていく。
 
「・・・どういうこと?」
「・・・」
「景吾くん?」
「・・・あぁ。ちょっと・・・な」
 
するとさっきの部長さんがひょこっと出てきて
こっちに近づいた。
 
「ふふっ景吾ったらね、
 謙子ちゃんにスキって言ってもらったことないから
 こういう作戦立てたんだよ、ね?」
 
意地悪そうに笑う部長さんを見て
景吾は顔を赤くした。
 
「・・・景吾くん」
「もう、いいじゃん、ね?」
 
「・・・あぁ、そうだ。悪いか?」
ちょっと顔を赤らめて言う景吾くんに
今までの気持ちはふっとんだ。
 
「大好き、景吾くん!」
「うるせぇ、そんなデカい声でいうんじゃねぇよ」
「素直じゃないなぁ」
部長さんはそれじゃといって
教室から出て行った、
 
「・・・」
「オレ様としたことが
 お前がスキって言わないだけで不安になっちまった」
「ううん。私、景吾くんを不安がらせてたのが
 ダメだったんだね。ごめんね
 だから、これからは景吾くんにあったらすぐ言うよ
 大好きだよ、景吾くん!!」
 
景吾くんは鼻で笑って
「オレ様もだよ」
と言い、抱きしめてくれた。
 
 
 
 

----->
「部長ー、あれでよかったんですか?」
「跡部様あの子にとられたんですよ?」
「・・・あの子の顔見た?それと景吾の顔。
 あの二人に入る隙間なんか私たちにはないよ」
 
 




[ 3/7 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -