勘違い、

月明かりが
輝く空の下

私は一人の人を待つ

学校から帰ったばかりだったからまだ制服



ついさっき
メールがきて
私の家の近くの公園で待つように言われた


正直会いたくない



今日学校で
観月が女の子に箱を渡してるのを見た
それもとてもとても小さい箱だった



そお
今日は世間で言うホワイトデー。

だからと言って
彼女の私以外にあげちゃだめでしょ
それが仮にバレンタインをもらっていても


そんなことをかんがえていると

「んふっ。お待たせしました。」

『み…観月!』


「おや、なんですか人を化け物みたいに」


『...』

観月が来た


いまは観月としゃべりたくない
観月を見たら
今日のことを思い出すから

「おや、どーしました?」

『...』


「黙っていてはわかりませんよ」


観月は困った顏で
クセであろう
髪の毛を指でクルクルしている


『...』
それでも私は黙った


「はあ…」


すると観月はため息を付いていた

「...」
『...』

しばらくの沈黙


観月が沈黙をやぶった



「気づいていただけましたか?」


『えっ?』


気づいたって何を?

観月が沈黙をやぶったとおもったら
意味のわからないことをいってきた



「んふっ。この様子じゃ気づいていない見たいですね」


まったくなんの話か読めない

「ポケット」

『えっ?』



観月にポケットと言われたので
急いでなかを確認してみる


するとそこには
さっき女の子にあげていたであれう小さな箱があった


『こ…これ..間違えてわたしのポケットに入ってる』


「何をいっているんですか?これはあなたにですよ」


『どーゆうこと?さっき女の子にあげてたじゃん』


「!!見ていたんですか?」


『...』


「あ〜なるほど、そういうことですか。あれは違いますよ。僕こーゆうプレゼントとかはじめてだったんでクラスメイトにみてもらってたんです。今日はホワイトデーですしね。」



『えっ??そーだったの?私てっきり、観月が…その...あのこにおかえしあげたのかとおもって』



ぎゅっ
観月が私をだきよせた



「ふふ。焼きもちですか?」



『な…なによ!わるい?』


「ほんとかわいい人だ。」

『う…うるさい…でもよかった』


「僕があなた以外にあげるわけないでしょ」


『う…うん』



「もお勘違いはしないでくださいね」



そうして
私は観月のことを抱きしめ返した






[ 5/10 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -