異世界トリップの情報屋夢主は帰りたい(DC安室夢)
2019/04/08

異世界トリップで原作知識があってネジが外れた夢主はなんやかんや情報屋として黒の組織に属している話。

原作知識があるので赤井がFBIとか安室が公安とかもちろん知っている。
「ねえねえ、ライってFBIでしょ?」
って普通に尋ねる夢主を赤井はなんのことやらって感じではぐらかそうとするけどFBIの仲間とか安室とかの正体も話していって、ちょっと校舎裏に来いやって感じになる。
「何が目的だ」
と赤井は凄むけど、夢主は「目的?」って首を傾げる。
「そのことは他の者には言ったか」と聞かれて「バーボンに黒の組織の人には言わないでって言われたから言ってないよ」と。安室にも話をしたのかってなるけど言質とられるから言わない。
代わりに「何が目的だ?」と聞かれて「何も?」って首を傾げる夢主。

夢主自身も別に何も考えていない。
簡単に言えばアホの子だけど原作知識+家(元の世界)に帰るために集めた情報の副産物を使ってキャラクターたちに警戒されながらも組織として生きている。

安室とある程度付き合いができたときに安室に「なぜ貴方は情報屋をしているんですか」と聞かれる。
「家に帰るためだよ」
「家?」
「うん。帰りたいんだ」
と言われて安室は最初は懐に入れるために「なら僕も探すのを手伝いますよ」と言うと「本当!?ありがとう!」と夢主はあっさりとその言葉を受け止める。

けどそれで子犬のようになつき始めた夢主に絆されてしまう。安室の言うことを聞くようになる。
安室におにぎりを差し入れしたりする。

帰る場所が異世界だと聞いて初めは夢主が自分を騙そうとしているのか組織に騙されているのではと思う。最後までずっと半信半疑。

「全部が終わったから帰れるみたい」
黒の組織が壊滅して、安室は帰るための金色の鍵を持った夢主に呼び出されて今までありがとうと笑顔で言われる。金色の鍵はコナン原作が終わった時に夢主のところに降ってきたもの。
姿が薄れていく夢主に「本当に帰るのか」と手を伸ばすけど、手を引いて「良かったですね。向こうは悪い人に騙されたら駄目ですよ」と微笑んで夢主の望みが叶った事を優先する。
夢主もそれに安室に微笑んで消えてしまう。

「帰ってほしくないなんて言える訳がないじゃないか」

夢主が消えた後、安室は近くの壁を殴って呟く。

それからしばらく公安の仕事をして過ごして久しぶりに家に帰ると、テーブルに見覚えのあるおにぎりが置いてある。
安室が驚いてテーブルを凝視しているとガサゴソとクローゼットが騒がしい。

そして扉が開いて、中から夢主が現れる。

「××!?」
「あっ、バーボン……今は降谷か。やっと帰ってきた」
「なんで、貴方がここに、しかもクローゼットから」
「だって鍵があるから」
「合鍵なんて渡した覚えはありませんが」
「違う違う。この世界に繋がる鍵」

夢主は金色の鍵を降谷に見せる。

「降谷に会いたいなと思ったら、鍵で開けた向こうが降谷のクローゼットに繋がってて。でもずっと帰って来ないからおにぎり毎日作って置いておいたんだ」

やっとおにぎりが報われる。
そう変わらない笑顔で言う夢主。

こうして再会して始まる。

後日談として書きたい内容は
@知り合っている他のキャラクターに会いにいく。
A疲れて寝ている安室のベッドに潜り込む。
B喧嘩して来なくなった夢主を待つ安室。
CifでBのせいで戻ってきた夢主が帰れないように鍵を奪おうとする病み安室

本編は平和に終わりたい。



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