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31
A「Bくん! 起きてくれBくん!」
B「……は? え、何? 何でこんな夜中にAくんがいんの……?」
A「もう朝だぞBくん。ちなみに部屋にはBくんと同室のDくんに入れてもらったんだ。いやそんなことよりBくん」
B「あーそう……何、まだ眠いんだけど……」
A「ちょっと背中を見せてくれ。さあうつ伏せになって」
B「は? 背中って……うわっ何だよ! 服めくんなよ!」
A「あー……良かった。実は今朝Bくんの背中にびっしり剛毛が生えてる夢を見たんだ」
B「また夢の話かよ! Aくん俺の夢見すぎだろ」
A「愛だろうなあ」
B「変な夢ばっか見てるくせに愛とか言われても」
A「僕の頭はBくんのアナルのことでいっぱいだからな。Bくんのケツ毛はどの程度もさもさなのかということについて考察しながら寝たら、アナル周辺どころか背中までもさもさの夢を見てしまったようだ」
B「あーもう、Aくんってば本当にどうしようもねーな。つーか起きるからどいて、もう満足したろ」
A「そうだな。満足はしていないが、でもBくんの背中がつるつるで安心したよ。すべすべしていそうな綺麗な背中だな。触ってもいいかい」
B「いいわけな、っ……」
A「どうした、Bくん」
B「いや、なんつうか、別に何でもないけどあんま触んないで……」
A「もしかしてBくんの背中は性感帯なのかな」
B「ちが、くすぐったいだけ、あっ……」
A「……」
B「……いや違う、本当に違うからマジで」
A「……」
B「おい、Aくん? 何で黙ってんだよ、こえーよ」
A「あ、ああ、すまない。Bくんの喘ぎ声があまりに可愛すぎて固まってしまっていた」
B「喘いでな、っ、うわ、ばか触んなって……!」
A「……Bくん」
B「Aく、っ、う、あっ」
A「背中感じる?」
B「ない、感じないから、っあ、なっ、何、舐め……っ!?」
A「ん、可愛いねBくん。やっぱり背中気持ちいいんだな」
B「ちがっ、ん、違っ、あ」
A「本当に? でも勃ってるよ」
B「えっ、あ、ちがうこれはただの朝勃ちだから触、んあ……っ!」
A「あー……すごいねBくん。パンツの中ぐちゃぐちゃだけど朝勃ちでこんなになっちゃうの?」
B「ん、や、Aくん、そこだめ……!」
A「そこってどこのことかな。背中舐められて気持ち良くなっちゃった? それともこっちを直接触ってほしいのかな」
B「っ、あ、ばかちがう、もう触んなって……」
A「そうか、どっちも気持ちいいんだね。ところでBくん」
B「ふ、ぁ……! な、何だよAくん……っ!」
A「もしかしてこれはこのままBくんの可愛いアナルも舐めてもいい流れだろうか」
B「いっ、いいわけねーだろばか、ちょ、脱がそうとするなマジで!」
A「うーん、これは噂に聞くいやよいやよも好きのうちというアレかな」
B「ちっげーよ! ちがうからほんと、んあっ、あ、だめって」
A「ほら、ちゃんと気持ち良くしてあげるから腰上げてごらん」
B「っ、やめろ、耳元でエロい声出すなよばかぁ……」
D「おーいBもAくんもそろそろ出ないと遅刻、……あっ」
B「……あ」
A「あ」
D「あー……ごめんお邪魔しました……?」
B「いや違う! 違うから誤解だから! つーか行くなD! 待って! 助けてくれ!」


32
A「今朝はすまなかった、Bくん。心から申し訳ないと思っている」
B「……」
A「怒ってるのか? Bくん。どうしたら許してくれる?」
B「……」
A「僕にできることならするから何でも言ってくれ。切腹でも坊主でもなんなら全身剃毛でも何でもするから、だから頼むから無視だけはやめてくれ。Bくんがこっちを向いてくれないと寂しいよ」
B「……別に怒ってはねーけど」
A「ああ、やっと喋ってくれたねBくん! 怒ってないならどうして返事をしてくれなかったんだい」
B「いや……だって何かどんな顔すればいいのか分かんねーし」
A「なぜ?」
B「……」
A「そうか、もしかして照れてたのかな?」
B「照れっ、てはねーけど、いやもういい、今朝のことは忘れるからAくんも全部忘れろ」
A「何を言うんだBくん。忘れられるわけがないじゃないか」
B「あ?」
A「だってBくんが僕の指と舌であんなに可愛らしく喘ぎそして悶えたんだぞ。一生忘れられないに決まってるじゃないか」
B「喘いでもねーし悶えてもねーから! さっさと記憶から消せ。じゃないともうAくんと喋んねーからな」
A「な……! そ、そんな殺生な」
B「……」
A「Bくん、頼むから考え直してくれないか」
B「……」
A「ああBくん、分かった、分かったから。ちゃんと忘れるようにがんばるから、お願いだから無視はやめてくれ」
B「……絶対忘れろよ?」
A「全力で努力する」
B「……じゃあいいけど」
A「うん、可愛いBくんの頼みなら仕方ないな。あ、でもBくん」
B「何だよAくん」
A「たまに思い出してオカズにするくらいは許してもらえないだろうか」
B「あーもう! 許すわけねーだろばか!」


33
A「時にBくん」
B「何だよAくん」
A「昨日の夜ネットで面白いものを見つけたんだが、実はアナルというのはなんと、……」
B「え、何で急に黙ったんだよ。なんと、何?」
A「……やっぱりこの話はやめておこう。それよりさっきの授業のことなんだが」
B「ちょっと待て、Aくん。普通に気になるんだけど何でやめるんだよ」
A「いや、今朝の反省から今日一日くらいはアナル関連の話は自粛しようと思って」
B「それはいい心がけだな。でも今朝の話は忘れろって言ったはずだけど」
A「ああ、うん忘れるように努力はするけど、でもそれはそれとしてちゃんと反省はしたいんだ。だめかな」
B「そうか、それはいいんだけど、それでさっきの話は」
A「ああ、そうだったな。それでさっきの授業の話なんだけど、最後の問題で先生が」
B「その話じゃねーよ。ネットで見つけた面白いケツはどうしたんだよ!」
A「Bくん……」
B「な、何だよAくん」
A「この前アナルの話を自重しろと言ったのはBくんの方じゃないか」
B「な……」
A「教室でそんなに大きな声でケツはどうしたなんて叫んで恥ずかしくないのかい」
B「あああもう……! 何で俺が怒られてんだよ!」

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