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「だったらどうしますか?」
「抵抗するに……決まってるだろ…!!」

バタバタと暴れて見るが、急に後ろに圧迫感を感じ、動けなくなった。


「ひぃぁぁっ!!痛っ……!」

「ウィルスを体内に入れる方法は三つあるんです。聞きたいですか?」

「し、知るかぁ!!」



「一、キス。二、噛みつく。三セックスですよ……。おや、三つとも達成してしまいましたね」

ガツガツと貪るように突き上げられ、痛くてどうにかなってしまいそうだ。
それに聞いてもいないのに、感染方法を聞いてしまった。
最悪だ。


「早く、消えて下さい?」
「やだ!!離せ…っ」
さらに深く抉られる。


「こ……ずみ…っ!古泉ぃ……!!」
無意識に、古泉に助けを求めていた。

「僕はここにいますよ?」
古泉Bはさらに俺をがっつく。
その度に、ウィルスが入り込む。
背中を悪寒が走り抜ける。
「お前じゃ……ない…っ」
全身が粟立ち、さらに指先の感覚が消滅した。

「そんなにアイツに、会いたいですか?」
「や、ぁぁぁ!!」

瞬間にバタッと扉が開く。

「キョ……くん!!」
「こ…ずみぃ……」
苦しそうに息を吐きながら、古泉が現れた。
古泉Bはそれを見て、舌打ちをする。

「早かったな」
「!?……お前…っ」

涙と汗でぐちゃぐちゃになって、すすり泣きながら古泉の名前を呼ぶ俺をみて古泉は息を呑んだ。


相変わらず、腕は縛られたまま、痛みを伴って俺はほとんど動けないでいる。
後方はというと、繋がったまま。
痛くて痛くて仕方がない。
出血している気がする。


「キョンくんを離せっ!!」
ガツッと身体が揺れた。
瞬間に古泉B自身が動いて、痛みが襲う。
「あ゛ぁぁ!!」
と、するりと抜けて行った。
見れば、古泉が古泉Bの胸ぐらをつかんで、殴っている。


「っ……う」
栓のなくなった後方は、自分の意思とは反して、ひくひくともの足りなさそうにひくつき、情けない。
痛みでさえも、反応を示し反り返った自身が苦しくて俺は、悲鳴じみた声をあげる。
瞬間に、古泉の顔が接近してきた。


どちらか分からなくて、ビクリと身体が恐怖に跳び跳ねる。
「キョンくん……すみません」


――身体の震えは消えていた。


何故なら、このたった一言を聞いただけで、俺はコイツが偽物ではないと、勘だが、理解したからだ。
「いま、外しますから……動かないでください。痛みますから…」








 

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