愛憎






『ねぇ、蔵これから別々に寝よう』

「何でやねん」

『だって、寝てたら首締めてくるもん』

「しゃーないやろ。苦しそうに唸るなまえがめっちゃ可愛いから辞められへん」



彼は可笑しい。

つくづくそう思う、だからこそこのままではいつか殺されてしまいそうなので別々に寝ることを提案した


彼は受け入れ難い様だったが、無理矢理寝室から蔵を追い出した



そして、ベッドに潜り目をつぶる。



いつも隣にあった温もりが無くて、なかなか寝入れない…



すると、小さな水音と甘い喘ぎ声がリビングから聞こえた




『……、』



何をしてるか気になり、リビングをそっと覗いてみる

すると、自慰行為に更ける蔵の姿が見えた




『…、蔵。』



声をかけると蔵は大きく体を跳ねさせ、こちらを振り返る




「…なまえっ、」

『蔵…何してるの』

「一緒に寝てくれんから…、寂しかったんや」

『……やっぱり一緒に寝よっか』



毎晩、夜中にこんなことされていては寝れるわけがないしね



「はあ…ん、なまえ…でもまだ興奮が冷めれへん…っ」

『知らない』

「意地悪言わんでや…!なまえとシたいねん」

『いや、』



拒否したのが聞こえなかったのか、蔵は私に抱き着き、そのまま寝室へ誘導される

そして、ベッドの上に転がっている私の目の前に大きくそそり立ったモノを差し出す。


グロテスクな見た目で直視出来ず目を逸らす。




「舐めてや、なまえ」




顔を背けると強引に紙を引っ張られ無理矢理口に含まれ、そのまま私の口に向かって行き場のない欲をぶつけてくる




「…はあ、なまえ!舌使ってや…っ、ん」




激しく私の口に向かって腰を打ち付けてくるのに舌を遣うどころか呼吸さえもままならない




「…ちゃんと飲み込んでなっ、!」




そして、白濁した愛液を私の口いっぱいに出す

刺激臭と苦味に飲み込むのを躊躇してしまいそう




「なまえ、下着脱いでや」




次は上では無く下でヤる。と言うわけか私の下着に手をかける

さっきまでの私なら拒んでいた筈なのに、ここまでされれば私だって興奮して乗るのを蔵は分かっている




私が自ら下着を脱ぐ姿を見て、蔵は私に優しく口付ける






          愛憎






(愛おしくて憎い。)

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