服従関係
貴女の為ならこの命なんて容易い。
何度そう思った事だろう
貴女から嫌われる僕なんて価値が無い。
何度そう思っただろう
貴女が必要としない僕なんて要らない。
何度そう思っただろう
「貴女の為に僕は在るのです」
『そうだね。』
「例え貴女の性欲処理器でも貴女様が僕を必要として下さっているのなら僕は幸せです」
『うん。』
「遠慮しなくて宜しいのです。僕をあの人だと思って存分に求めて下さい」
そう言って今宵も歪な関係が始まる。
自分の卑怯なやり口が何度も嫌になって虚しく感じて、僕を見てくれないなまえ様に何度も爪を立て様としてしまった事もある。
それでも、
僕では無い違う誰かに心を盗まれていたとしても、今こうして僕の腕の中で息を乱す貴女を感じると全てがどうでも良くなる
だから、せめてもの優しさで
「僕が不要になった場合すぐ断ち切って下さいね」
これ以上、寂しくない様に
貴女の手で命を絶ちたいな、って
服従関係
(これこそ、服従関係。)
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