盲目





「ねぇ、なまえ…」




何でだろう


君を前にするとボクは貪欲になってしまう



もっと欲しい、って体が言ってるんだ。





「ボクの体に傷を残して」

『え?』

「なまえから付けられた傷が欲しいんだ。たとえば…」




ボクはなまえの目の前に指を差し出す





「噛んで」

『え…、何言って、』

「思い切り噛んでいいよ。ほら、」




ボクはなまえの咥内に無理矢理指を入れた。


君は咥内からボクの指を抜いて、ボクを睨みつけた。いや、正しくはボクを気持ち悪いものみたいな偏見的な目で見てる




『もう、Nやめて…』

「どういうことだい?」

『こうゆうのは止めて、耐えられない』

「何で?」

『気持ち悪いから。』




え?気持ち悪い?


何で?ボクは純粋になまえを愛して、愛されたいだけなのに


君だって、ボクのこと『好き』って言ったよね
いつも行為中はボクの背中に爪を立てて、首には赤い花を咲かしてくれる



それと同じだよ。





『やだ…やめて、N…怖い』

「何が怖いんだい?君が大好きなボクだよ?」

『いや…っ!』

「何が嫌なんだよ!!」




声を荒げた。

それはなまえを脅すには丁度良いものだった。







「ボクを拒む君なんて要らないよ」




[ 8/18 ]

TOP


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -