盲目
「ねぇ、なまえ…」
何でだろう
君を前にするとボクは貪欲になってしまう
もっと欲しい、って体が言ってるんだ。
「ボクの体に傷を残して」
『え?』
「なまえから付けられた傷が欲しいんだ。たとえば…」
ボクはなまえの目の前に指を差し出す
「噛んで」
『え…、何言って、』
「思い切り噛んでいいよ。ほら、」
ボクはなまえの咥内に無理矢理指を入れた。
君は咥内からボクの指を抜いて、ボクを睨みつけた。いや、正しくはボクを気持ち悪いものみたいな偏見的な目で見てる
『もう、Nやめて…』
「どういうことだい?」
『こうゆうのは止めて、耐えられない』
「何で?」
『気持ち悪いから。』
え?気持ち悪い?
何で?ボクは純粋になまえを愛して、愛されたいだけなのに
君だって、ボクのこと『好き』って言ったよね
いつも行為中はボクの背中に爪を立てて、首には赤い花を咲かしてくれる
それと同じだよ。
『やだ…やめて、N…怖い』
「何が怖いんだい?君が大好きなボクだよ?」
『いや…っ!』
「何が嫌なんだよ!!」
声を荒げた。
それはなまえを脅すには丁度良いものだった。
「ボクを拒む君なんて要らないよ」
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