白石さんは全裸で寝るらしい 
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「最近、蔵リンのこと避けやんようになったんやねぇ」
「恐怖消えたんか?」

小春お姉様と一氏さんの台詞に、小さくコクリと頷いた。
最初は毒手からのエクスタシーで暫くえくすたしらいしーさんは怖い人ランキング1位をかっさらっていたけど、テーマパークで遊んだ頃から、妹想いの優しいお兄ちゃんなのでは……とほんのりとイメージが塗り替えられた為である。

「白石さん、跡部様や不二さんや佐伯さんと同じ超イケメンですし」

「あ?男は顔ちゃうぞ」

一氏さんがコツンっと私の額を叩いた。痛いようで痛くなかった。

「アタシもねぇ、蔵リンはめっちゃかっこいいと思うんよ〜顔だけやのうてめっちゃ優しいしなぁ」
「小春ぅ!浮気か!!」

「そうですねぇ。すごく優しいですよね。それは……本当に……」

そこまで小春お姉様に同意してからはたと視線を後ろに向けたら、いつの間にか白石さんが立っていて。
顔を片手で覆いながら赤くなってた。

「イヤン☆女子の秘密の会話立ち聞きしちゃあかんよぉ!」

一氏さんの立ち位置とは。
と思いつつ、ちょっと褒めまくってしまったので、私もまともに白石さんを見れないまま、顔に熱が上がるのがわかった。

「ここで部長プチ情報ー」

突然部屋に入ってきた光くんが低いテンションのまま声を上げる。

「白石部長は寝る時全裸なんすわ」

俺の家無理やり泊まりに来た時も、ほら。と上半身裸の白石さんがシーツにくるまっている写真を見せられた。

「…………いいんじゃ、ないですか、ね」

「待って!めっちゃ引いてない?!」
「良かったな、白石。アイツのお前を見る目、珍獣を発見したとかレベル超えとるで。つまりお前はUMA(※未確認動物)にレベルアップしたんや」
「……ユウジ。1回シバいてええか?」

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