木更津兄弟とポーカー 
13/13


「そもそもポーカーってどんなトランプの遊びでしたっけ」

私が首を傾げたら、同じように首を傾げた淳さんが「どんなって……5枚の札でハンド(役、手役)を作って役の強さを競うゲームかな」とクスクス笑われた。
でも綺麗な顔で同じように首を傾げながらとか、可愛すぎてけしからんと思う!

「……淳が可愛いか?」

また独り言になってしまっていたのか、後ろにいた亮さんが眉間に皺を寄せながら首を傾げた。いや、亮さんもそれは可愛いですね。

「亮が可愛いとか……クスクス、おかしいや」
「いやだからこっちの台詞なんだけど」

ちょっと二人がムッとして喧嘩しそうだったので思わず両手を打って「ポーカーしましょう!」と大声で叫んだ。

その後、お二人の特技がポーカーだなんて知らない私はカモにされてしまった訳だけども……。
でもお二人がすごく楽しそうだったから良かったかなって思った。



(……うーん。ここまで勝てるなら何か勝者に賞品つけたり、敗者にお願いごとできるようにすれば良かったね)
(今からでもいいけど。……でも言っとくけど、その時は負けるつもりないからな)
(やだな……僕も負けるつもりは無いよ)
(……取り敢えず、今度デートするなら二人っきりがいいな)


 prev next back 

13/13

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -