もし王子様たちのキャラソンを不思議少女夢主が聞いたら。そのいち 
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「…………わ、若くん、ど、どど、どうしたの?!一体何があったの?!お母さんは俺の名言集だなんて、こんな恥ずかしいことを言う子に育てた覚えはありませんが?!」

「……いきなり俺のか。いやそれよりも、お前に生んでもらった覚えも育てられた覚えもない」

「冷静に!冷静になるのです!あなたは跡部様という猛毒に冒されておるのじゃっ」

「いやお前が落ち着け。何キャラなんだ。せめてキャラを統一しろ」

溜め息をついて私を見下ろす若くんは、いつも通りの冷たい彼だったので、あまりの衝撃に動揺していた私の気持ちは次第に落ち着いていた。



「……とりあえず、跡部さんのと白石さん辺りでも聞いて、俺のは忘れろいや必ず忘れるだろ」

「…………わ、私が若くんのことを忘れるわけないよ!」

「っ、……馬鹿女っ、恥ずかしい台詞を吐くなっ」

「恥ずかしいのは小学生の頃のわ――」

がんっと頭上に衝撃が走ったと思ったら、若くんが無表情で私にチョップを振り下ろしていたのだった。



※SOLO BANG!〜俺の名言集〜より

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