南健太郎編 
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あぁ、目立ちたいなぁ。とぼんやり考え込んでいたら、いつの間に現れたのか、氷帝の彼女が俺の横にたっていた。
それから無言で彼女は黒い猫耳カチューシャを差し出してくる。

「え、何だ……?」

意図が理解できずに首をかしげたら、真剣な眼差しで彼女は言った。

「これで貴方も目立つ存在に!」

「目立つ、目立つだろうけど何かが違う気がするんだが!」

「勇気を出さないと目立てませんよ?!」

「それもそうだ!」

勇気を振り絞り着用したら、千石に「それはないわーうん、ない」と若干引きぎみに言われてひどく後悔することになったのだった。

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