新垣浩一編 
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「新垣くん、新垣くん」

振り向いたら氷帝の彼女だった。

「これをつけてください!ほら可愛いよ!」

「可愛いさー、つけないけど」

「いやいやそんなこと言わずに」

「じゃあ、こっちつけてくれるなら考えるさー」

わんがウサギ耳のカチューシャを取り出したら、目を大きく見開いたあと、そのままじりじりと後退していった。

数メートル離れてから、やがて彼女は「ちくしょうー」と小さく呟いて、何故か一度転んでから走ってどこかに行った。

……うん。やっぱりいふーなーいなぐさー。

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