不二周助編 
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「ふ、不二さぁーん!」

「……ふふ、元気がいいのはいいことだけど」

駆け寄って来た彼女に首を傾げて、いつものように小さく笑う。
一拍置いてから、細めていた瞳をすっと開けた。

「……それ、後悔しない?」

「……っ……!」

ぼとり、と彼女の手から零れ落ちた猫耳カチューシャに僕は満足げに目を細める。

「すすすみませんでしたぁっ!」

「ふふ、それが賢明かな」

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