切原赤也編 
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「き・り・は・ら・くん!」

「え、普通にキモイんだけど……なんだよ」

やたらニヤニヤしながら近付いてきたアイツに眉間に皺を寄せたら「……普通に心が折れそうだ」とかひどく落ち込まれる。
……め、めんどくせぇ。
一番面倒なのは、そんなアイツを放って置けずにフォローしたりして構ってしまう俺自身だが、そんなことは口にできない。


「……で、なんなんだよ?」

「これをつけて!後生ですっ、お代官様っ」

「…………やっぱアンタ、アホだよな」

取り出された猫耳カチューシャに、ついアイツの額にでこぴんを食らわせてしまっていた。
だが俺は悪くないと思う。

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