千歳千里編 
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「千歳さん、千歳さん!!」

「お。なんねー?」

相変わらず小さくてむぞらしか子ね。
和むばいと眺めていたら、黒毛の猫耳カチューシャば取り出してくる。

「……ジジ!!ジジ!!」

「え!え?!」

俺が真剣な顔で迫り、彼女のか細い両肩ば掴んだら、彼女は一気に顔面蒼白した。

「つけて欲しかよ、きっと似合うたい!」

「ふぉお、怖い!千歳さん、マジ怖い!……否私が千歳さんに付けようとしたのがそもそもの間違いだっ……明らかに頭に届かねぇ」

悔しそうに嘆いてから、彼女は「……ば、バルスっ」と叫んだ。

滅びの言葉ば使うとね、末恐ろしい子ばい。

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